いい加減いらないHDDをなんとかしよう

 リブログ元の自分の記事にも書きましたが、もう使わないだろうけど取ってあるHDDをなんとかする準備をしていこうかと思います。

 ただ、「まだ使えるんだよなぁ」ってのは破棄じゃなく売りに出せれば出したい気持ちもある…。

 

  売りに出すにも中身の復元されると怖い

 通販サイトのパスワードなんかをテキストで管理していたこともあり、そういったものが復元されると相当やばいことになります。

 なので今回は、「どうやったら情報が復元できてしまう」か、「復元できないようにどう消せばいいか」をまとめようと思いたちました。

 

  先に結論

 ・売る前にゼロライト(論理フォーマット)はしよう。

 ・クイックフォーマットだけでは復元できるので危険。

 

という結論に個人的にはなりました。

秋葉原最終処分場とかで物理的に壊してもらうとかもありですけどね。

では、引き続きよろしくお願いします。

 

  いくつかのデータの消し方

 よく使われるクイックフォーマットは「HDD上はデータを上書きしてもいい状態にするだけなので復元しやすい」な消し方です。

 それに対してゼロライトは「HDDの中身を全部0で埋めるので、元のデータが復元しにくい」消し方です。

 さらに復元しにくいNSA(米国家安全保障局推奨方式もありこれ「HDDの中身を全部ランダムな0か1でHDD内を2回埋めて、そのあと全部0で埋めるので元のデータがより復元しにくい」消し方です。

 今回、クイックフォーマットはエクスプローラーから実行し、ゼロライトとNSA推奨方式はフリーソフトのDiskEraseUtilを使って実行します。

 

  いくつかのデータの戻し方

 フリーソフトだとRecuva、Disk Drill、diskdiggerあたり、有料ソフトだとEaseUS Data Recoveryなんかが有名です。

 これらは他のサイトなどでも評価が高く「HDD 復元」とかで調べると上位に並んでいます。

 基本的にはフリーソフトだと「復元できるのは数GB・数ファイルまで。更に復元したいなら追加料金がかかる」ことが多いです。

 有料ソフトだと「1か月や6か月などの契約で買ってその期間は使い放題。ただし自動的に契約が延長されることが多いです。

 当然、性能的には有料ソフトの方がよいのですが、やり口があんまり好かんなぁといつも思う。

 

  復元できるかどうかの確認方法

 この前の断捨離時に出てきた空のHDD(SATA接続20GB)を用意して、そこにテキストファイル・画像ファイル・Excelファイルを適当に作って中身を書き込んだ後、各消し方を実行してそれが復元できるかで確認しました。

 

今回用意した各ファイル

 

 全部載せると冗長になるので結果は後程まとめますが、以下のような手順で確認していきました。

 

 1.空のHDDに用意したファイルをコピーする。

 

 2.上記「いくつかのデータの消し方」でまとめた3つの方法いずれかで消す。

 

 3.上記「いくつかのデータの戻し方」でまとめた4つの方法いずれかで戻す。

 

 4.結果を確認する。

 

  確認結果

 クイックフォーマットだとフリーソフトでも中身が復元可能なことが多く、有料ソフトを使ったらおそらく復元可能という結果になりました。

 同時にゼロライトを行えば有料ソフトでもおそらく復元は難しいという結果も分かりました。

 まぁ、想定通りと言えば想定通りの結果になりました。

 

  クイックフォーマット ゼロライト NSA推奨方式
Recuva 復元可能(1件) 復元不可(0件HIT) 復元不可(0件HIT)
diskdigger 復元不可(0件HIT) 復元不可(0件HIT) 復元不可(0件HIT)
DiskDrill 復元可能(3件) 復元不可(0件HIT) 復元不可(0件HIT)
EaseUS Data Recovery 復元可能(3件) 復元不可(0件HIT) 復元不可(0件HIT)

やっぱりクイックフォーマットだと情報は復元しやすい

 

 

  補足

 上記の通りの結果にはなりましたが、HDD全体に書き込むゼロライトやNSA推奨方式だと時間もかかります。

 今回用意した20GBのHDDではクイックフォーマットは数秒でしたが、ゼロライトでは10分、NSA推奨方式では30分かかりました。

 計算上、1TBのHDDだとゼロライトでも完了まで9時間弱かかるので、メインパソコンで実行するのはやめておいた方がいいですね。

 夜に開始したら寝てる間もずっとパソコンをつけっぱなしみたいになるので。

 

ではでは。