プレゼンを技術で科学する プレゼンデザイン研究所の植田です。

 

普段のブログでは、プレゼンを技術で科学することを考えて、精神論を極力避けてますが、精神論を話さはいのではなく、精神論の裏側にある技術を見ていきたいのです。

 

精神論は、休日のブログ「プレゼン徒然」でやってなくもないです。ちょっとアレだけど。。

 

ですが、今回はチョイと精神論入ってます。

それは、最近感動した2つのプレゼンの共通点です。

お二人とも、プロの公演家でなく、技術畑の起業家です。

 

  • 株式会社HIROTSUバイオサイエンスの広津社長の講演
  • 株式会社植松電機の植松社長のTED

 

それは、「伝えることがある」なんです。

 

 

株式会社HIROTSUバイオサイエンスの広津社長の講演

 

広津社長は、九州大学理学部准教授を辞めて、線虫によるがん検診ベンチャーを立ち上げられました。

会社HPはこちらです

 

なんと線虫を使って初期段階のがんを80%の精度で診断できるそうなんです。

これって、他の方法と比較すると、尋常でない高精度なんです。

 

講演を、幸運にも(ビデオ中継でしたが)拝見することができました。

 

元、大学の准教授ですから、発表は文句なく上手いです。

プレゼンスライドなんですが非常にスッキリまとまって読みやすいのです。

 

それ以上に、素人にもわかりやすく説明しようとしているのがよくわかります。


例えば、研究型のベンチャーピッチでよくありがちですが、専門性が高い話題について、つい深堀り説明をしてしまう。ということが無いのです。

 

ですから、難しい学術的な説明もスンナリ頭に入ってくるのではないかと思います。

※内容が理解できるどうかは、また別物です。

 フラットに素人レベルを維持して、事業説明が進みます。

このあたり、「自説をプレゼンする」というより、「プレゼンで事業を伝えよう」としているのがよくわかります。

 

プレゼン技術的にも、見習うべき部分が多かったと思います。

 

それよりも、広津社長の、線虫によるがん検診の実用化、に対する思いが伝わってくるプレゼンでした。

 笑いを取るわけでもなく(お約束系は少しある)、涙を誘うわけでもなく、この事業を自分がやる必要性と必然性を粛々と述べられ、熱意がひしひしと伝わってきます。

 

私は、起業家プレゼンでいつも気にしているのが、「会社名」です。

 

会社名って、その起業の想いだとか、コンセプトが一言でいい表していると思うんです。

 

「株式会社HIROTSUバイオサイエンス」

 

創業者が、いまどき自分の名前を会社名にするのは稀です。

※昔は、松下、トヨタ、スズキとかありますよね。

 

自分が事業化する使命を背負う覚悟がなければ、付けられない名前ではないかと思いました。

 

だから、広津社長の伝えたい思いがプレゼンを通してしっかり伝わってきました。

 

広津社長の書籍はこちらです。

 こちらは、途中さすがに、線虫の話が濃くなりますが、それでもプレゼンでの論理構造のすっきり感が書籍にも見てとれます。勉強になります。

 

 

 

 

株式会社植松電機の植松社長のTED

 

これは、YouTubeでご覧になった方も多いかと思います。

 

見てない方は、是非御覧ください。20分ありますが、最後まできっちり見れます。

 

 

 

北海道で民間ロケット事業を手がけられている植松社長の、事業に至る経緯を幼少のころの体験を交えてお話されます。

 

ちょっと、昔に日経エレかなんかで、本業?の磁石事業の話が連載されていたことを思い出しました。

そのときは、ロケットの話はなかったと思うのですが。。。

 

植松社長は、工業用磁石事業の叩き上げの創業社長さんです。

 

なので

 

プロジェクターに映し出されるスライドも、良く言えば素朴。決して上手ではありません

 

発表姿勢に至っては、直立不動です。派手な身振り手振りは一切ありません。

 

脚の位置も動きません。

 

しかも、声も時折震えて、脂汗流してる感じです。

 

 

でも、だから、凄いんです。

すばらしい講演なんです。

講演を聞いた人が、他に「見てくれ」と勧めたくなるんですよ。

 

特に技術的に凄いのは、「えー」、「あのー」という、ノイズが一切ありません。

 

これは講演を数こなしていらっしゃっての練習&実戦とフィードバックの賜物だと思います。

そこが、実験系の人なんだなぁと感心するところです。

 

だから、植松社長の伝えたい思いがプレゼンを通してしっかり伝わってきました。

 

 

 

 

2つのプレゼンは共通して、

淡々してはいるが、「伝えたいことがあるんだ」としっかり感じ取れます。

伝えるために、練習してる感も伝わってきます。

だから、

伝えようと思えば、伝える技術を磨かざるを得ない

と思うのでした。

 

 

--- いろいろな記事に続く