【書評】世界を変えるデザイン | PASTBLOG

【書評】世界を変えるデザイン

世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある/シンシア スミス
¥2,100
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結構前、就活ぐらいから読みたかった。
今回『世界を変えるデザイン展』 が日曜までだったということで
これは読まねばと差し迫って前日に買って読みました。

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現状あるデザイン―芸術的だからこそ高価で、それにより一部の人しか触れることができないもの―ではなく、多くの人に使ってもらえることを前提に、低価格に抑えた「実用的なデザイン」。これにスポットを当てるという画期的な視点をくれる本。

副題は
『Design for the other 90%』―その他90%の人のためのデザイン―

「世界の90%にあたる58億人は、私たちにとって当たり前な製品やサービスに全く縁が無く、さらにその半分は食料、住まい、水を満足に得られない」と置き、それらの人々に向けた製品・取り組みを紹介する。

ここでのデザインとはイラストや形だけでなく、機能や生産まで踏み込む。そして何より、使ってもらえる、言い換えれば「買ってもらえる」ことを目指す。

無償の提供と言えば聞こえはいいけどそれは空腹に苦しむ人に魚を与えるだけでしかない。その人が生きるためには本当は魚の釣り方を教えなければならない。サステイナブルではないのだ。

だからこそ、「買ってもらえる」ことに執着する。そのためにどうしたら買ってくれるか、を徹底的にヒアリングし、実践する。究極のマーケティングの集大成である。はまれば、相手は58億人。これはビジネス上のモチベーションになる。

そこで生産された製品は生活の質を向上させ、生きる礎となる。派手さはなく、泥臭いが、ユニークで実用的。いわば基礎。そこからの発展を生産者は願ってやまず、それが社会貢献というモチベーションになる。

この2つのモチベーションによって、人が動く。
デザインは、世界を変える。