【書評】ガラパゴス化する日本 | PASTBLOG

【書評】ガラパゴス化する日本

ガラパゴス化する日本 (講談社現代新書)/吉川 尚宏
¥798
Amazon.co.jp
メキシコから帰りの成田→セントレアまで
あまりにも暇だったので買った本です。
なにやら聞き覚えがあって、気になってしまった。
(そもそもカンクン→ダラス→成田は恐ろしくやること無かった)

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ガラパゴス諸島とはエクアドル西方・南太平洋の沖合い900㌔にある火山性の島々で、独自進化した動物が生息している。そんな「周囲や世界全体とはかけ離れて、限られた範囲で活動を行うこと」その中でも特段、極度な独自性により、外部に出ることが困難であったり、外部からの潮流を嫌うなど、孤立化していることを筆者はガラパゴス化と呼んでいる。

日本でまず思いつくのは携帯電話か。
不必要な機能が毎回付け足され、それを差別化要因として各社は宣伝を行う。
個人的な体験談だが、iPhoneを持ったときに今までの世界とは比べ物にならない使い勝手を得た。

世界の標準はどこなのか。
本書は日本の人口が以降順調に減少し続けるというデータに依拠しており、それならば脱・ガラパゴス化をするしか未来はない、という論法である。

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・日本製品のガラパゴス化
・日本という国のガラパゴス化
・日本人のガラパゴス化
の3点を挙げ、最終的な打開策として

・霞ヶ関商社シナリオ
・出島シナリオ
の国主導→企業→人へと伝播させるストーリーを紹介している。

これからどんどんボーダーがなくなっていく中で、どういった国のあり方を目指すのか。そういう壮大なスケールの話を提示しています。

基本的に、国力とは人口。
それが小さくなっていく中で、残された道は開国による外資の誘致と、日本発のワールドプレイヤーの出現。
前者には然るべき税制度の設置や、高度な労働者を供給できる市場も含まれる。
台湾出身の創業者を抱えるトレンドマイクロは、東証一部に上場した。
「会社の信頼性が高まり、優秀な人材を集めることも期待した」という。
これがこの先も起こりえるのか。(本文より抜粋)

***(本文より)

(医療サービスについて)
「医療をサービス産業と捉えるならば、病院経営の立場からは日本人の人口が減少する中で外国人を積極的に受け入れるべきである」

「問題なのは、日本の医療関係者があまり知らない間に、世界ではJCIという医療サービスのデファクトスタンダードが構築されていること」

「日本のカーナビ市場は、携帯電話端末市場と非常に良く似た産業構造になっている」
(キャリア/自動車メーカーとコンテンツプロバイダ/カーナビメーカー)

「日本政府は日本への外国人留学生数を2020年に30万人にする目標を設定している」
(2008年は12万人)

「業界のデファクトスタンダードであり、手本であることを示そうとしている」
(ワタベウエディングの中国事業/中国における挙式)

「消費者と生産者、両方に対するサービスが途上国向けビジネスの鍵」

「サービスの言語依存度を下げていくこと、言語依存度の低いサービスをグローバル化していくこと」
(公文の数学教育)

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国とはなんだろう。世界とはなんだろう。
ぼんやりとした疑問に答えが出せるように
まだまだ勉強中です。

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難しい言葉で書かれていないので、読みやすい*