【書評】佐藤可士和の超整理術
- 佐藤可士和の超整理術/佐藤 可士和
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アートディレクター佐藤可士和氏の、“超整理術”。
佐藤氏の名前はなんとなーく一年くらい前から耳にするようになってて、
初めて「逢った」のは、昨年のBRUTUSでした。恐らく農業に関する号で、
現代の若者が参入するアグリビジネスについての話でした。
(そこで佐藤氏がどう登場していたかは覚えていません。笑)
それから約一年後、たつきがこの本を持ってると聞く*
はりおとこ「整理術」
前後でプロフェッショナルで佐藤氏の回を見たりと
ボルテージはだいぶ上がっていたのですが
先日やっと本を貸してもらい、読了しました。!
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一言で言えば
「物事や事象・情報を整理し、効率の向上やクオリティの向上など、成果につなげましょう!」
ということです。
彼も言っている通り、整理のための整理ではなく、成果のための整理なのです。また、整理とは単なるお片付けではなく、モノ・情報・思考の本質や裏側にあるものを把握し、それを成果につなげるため仕分けをすることを総じて「整理」と呼んでいます。
なので英題は、「Ultimate method for Reaching Essentials」
そう、「本質に迫る極意」を授ける一冊。
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現状把握→視点導入→課題設定というプロセスはどうなろうとも有効であろうし、そもそも整理というものを、物事のゴールに向かってどうするべきか、その術の中で考えるというのは非常に有用。
上にあげたプロセスは、おそらく僕も含めほとんどの人なら意識しつつ行っていることで新しさはさほどないけれど、成果につなげる整理という考え方は、とても新しく、刺激的!
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Markered
「答えはいつも、自分ではなく相手のなかにある。それを引き出すために、相手の想いを整理するということが、すごく重要」
「整理とは、伝えたいことを明確にするという、コミュニケーションの本質に迫るアプローチ」
1.現状把握/対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る
2.視点導入/情報にある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める
3.課題設定/問題解決のために、クリアすべき課題を設定する。
「単に好きか嫌いかだけでなく、すごく好きなのか、まあまあなのか、大嫌いなのか。微妙なニュアンスを、どれだけ汲み取れるかが大切」
「ニュアンスというのは、数字上には現れにくい部分。人間と人間が直にコミュにケートした際の感触というのは、実に鋭い」
「問題の本質には二通り。ひとつは取り除くべきネガティブな点である場合、もうひとつは、誇るべき点があるのに埋もれてしまっていた場合。」
「まず何が言いたいのかという主旨をはっきりさせ、そのうえでどんなトーンで伝えるのかという工夫をすることが大切」
「スランプに陥ったとき、“離れてみる”というアプローチが気付かせてくれるものは大きいはず」
・・・いわゆる「メタ認知」。これはとても納得。
「思い込みを捨てることから、視野が広がる」
「相手の立場に立つのが難しい場合、完全な第三者の立場になってみてはどうでしょう。引いた立場から状況を客観視すると、思いのほか冷静になれ、結果として相手の立場にスムーズになれる」
「迷ったら、具体的なシーンを思い浮かべる。つまり、さまざまなTPOを想定して、自分が取り組んでいる物事をどのように説明するかを考えてみる。その際は具体的な人物をきちんと設定する。」
「整理は、決して義務にかられて行う事務的な作業ではなく、答えを導き出す非常にクリエイティブな作業」
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そして最後に本書を横断してですが、
モノの整理には、PCのデスクトップアイコンにヒントを得、すべての資料・資材を棚と箱に整理したり、情報の整理とは「視点を導入する」という意味で、「検索」と同じであると彼は言う。
こういった視点こそが、彼のクリエーターたる所以なのかなあと、関心*
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今回からおススメ度を付けましょうか。
★★★☆☆ です!