Yahooニュースより転載。

 

自民党大会で自衛官が国歌斉唱 首相は「法律的に問題ない」とするが…見落とされている“本質的な問題”とは

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弁護士JPニュース

高市早苗総裁(中央)は演出を事前に知らなかったとしている

12日に都内で開かれた自民党の党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊に所属する自衛官(3等陸曹)が制服姿でステージに上がり、国家斉唱を行った件が議論を呼んでいる。 【動画】12日の自民党党大会の模様(自民党YouTube公式チャンネルより) SNSや野党からは主に「自衛官の政治的行為の制限(自衛隊法61条)に抵触する」との指摘が行われているが、自民党の高市早苗総裁(首相)は14日午後、記者団の取材に応じ「私人として、旧知の民間の方から依頼を受けた」と、あくまで隊務と関係ないプライベートでの参加であることを強調し、「法律的に問題はない」とした。 他方で15日、木原誠二官房長官(元防衛大臣)は衆院内閣委員会で、政府として「法律に違反するということと、政治的に誤解を招かないかということは別問題で、しっかりと反省すべき」と述べた。また、自民党と連立政権を組む日本維新の会の藤田文武共同代表は、「不適切だったという評価を下さざるを得ない」と苦言を呈した。 実のところ、法的観点からどのような問題があるのか。憲法や訴訟法に詳しい杉山大介弁護士に聞いた。

自衛隊法違反か否かの議論は「難しい」

本件について、最も多く論じられている自衛官の政治的行為の制限(自衛隊法61条、同法施行令87条)は、自衛官の政治的自由を制限する規定である。 杉山弁護士は、「自衛隊法違反かという観点から論じるのは難しい面がある」と指摘する。

 杉山弁護士:「自衛隊法61条は『政令で定める政治的行為をしてはならない』と定め、禁止される行為を限定的に解釈しています。 そして、これを受けて、政令である自衛隊法施行令87条は、『影響力の行使』や、『政治的目的をもって利益を得る』など、一定の評価を伴う抽象的な規定を設けています。 したがって、『違反している』という論理を展開することができる一方で、『違反していない』かのような論理を展開することもできます。

 自衛隊法は、『窃盗をしたら違法』『放火をしたら違法』といった『白黒』をはっきりつけにくいところがある法令です。だからこそ、政府側、自民党側も、違法に当たらないと主張して通そうとしています」 この論点について決着をつけるには、最終的には裁判所の判決を得るほかないのかもしれない。しかし、杉山弁護士は、本件ではそれは著しく困難だと説明する。

 杉山弁護士:「日本の裁判制度は、原則として、当事者間の具体的な権利義務をめぐる紛争の解決に必要な範囲でしか法的判断を行わないというしくみになっています。 したがって、今回の件が自衛隊法に違反するか否かについて、裁判所が判断してくれる前提が揃っていないのです。 たとえば、この件を『おかしい』と考える政党等が、同じ自衛官による歌唱を求めて拒否されたという事実を作り、訴訟提起するなどしない限り、裁判所の法的判断を得ることはできません」

 

隊員個人の「思想良心の自由」侵害の問題も

自民党の萩生田光一幹事長代行(衆議院議員)は14日の記者会見で、党側の発案ではなく、業者から推薦があり、防衛省が了解していたことを明かした。 とはいえ、政権与党であり内閣(行政)を掌握している自民党から依頼を受けた場合、自衛官が自由な意思で党大会への参加の是非を決定することは困難ではないか。 

杉山弁護士:「参加者の投稿画像から、自衛隊の中央音楽隊副隊長も参加していたことがうかがえます。 そうすると、自衛官個人レベルで意思決定できる話ではなく、自衛隊・防衛省側の一定の組織的な判断も経ていると考えられます。 特定政党のためだけに歌唱パフォーマンスをさせられることが、自衛官の個人の思想良心の自由(憲法19条)に対する間接的な制約、あるいは『思想良心に反した行動をとらされない自由』に対する制約になるという議論は、憲法上もあり得ると思います」

国家公務員のあり方の問題

杉山弁護士は、本件については「自衛隊法ないしは同施行令の具体的な規定に違反するか否か」という議論の立て方は本質的とはいえず、それ以前に、国家公務員である自衛官の「国民全体の奉仕者」(憲法15条2項、国家公務員法96条参照)としてのあり方の問題だと喝破する。

 杉山弁護士:「そもそも、公務員は日本国全体のために仕事をしなければならない立場です。その中でも強い権力と実力を持つ組織である自衛隊の隊員は、より日本国全体のための奉仕者として、政治的に中立でなくてはならないはずです。 それなのに、自民党という特定の政党の党大会にだけ参加してパフォーマンスをすることは、どう考えても問題です。 政令という、国会が作るものでもない、行政が作るルールのカタログに、ぴったり当てはまる行為が記載してあったかなかったかなどと、枝葉の議論で妥当性を論ずべきものではありません。 また、政権与党として強大な権力を保持している政党が、自衛官を自身たちのパフォーマーとして使ってよいと考えることも問題です。 私は、それは公務員、自衛官の与えられた職責、立場、本質に反することだと考えます。しかし、残念ながら、最近はおかしいという感覚を共有できない人が増えてしまっていると感じます。 たとえば、自衛隊の幹部クラスの中にも、防衛大学校の講師として、専門性を欠いた単なる右翼系パフォーマーを招くといった、自身の思想の組織内への押し付けでしかない行動が見られるなど、公私の区別への意識が鈍磨している人間がいることも間違いありません。 国防というのは、自分の思想や好き嫌いが影響しては困る分野です。日本国全体と、日本国民全体を公平に守る立場でなければなりません。その当然の感覚を共有し難くなってきていることに、強い懸念を覚えます」

弁護士JPニュース編集部

 

以上、転載。

 

なるほど、うなづく見解。

木原官房長官は、高市首相への批判をかわすために、「法律に違反するということと、政治的に誤解を招かないかということは別問題で、しっかりと反省すべき」という報道もある。

内閣法制局との「すりあわせ」の結果ではないか。

赤い太字が重要な部分だと思います。

が、実は「残念ながら、最近はおかしいという感覚を共有できない人が増えてしまっている」という部分が核心ではないかと思います。

「知らなかった」「気が付いたら、そうなっていた」・・・。

無関心が一番怖い。

 

このアメブロは、あきらかに日本共産党の党員かシンパの方でしょう。

共産党系の投稿だから、支持するわけではないのですが、実力組織である自衛隊の政治的中立性の問題について、うなづく点が多いので転載(リブログ)しました。

自分はやはり左派リベラルなのかもしれない。爆  笑

 

この方のブログで気になるのは「言葉使い」。この記事ではほぼないが。

暴言とは言えないだろうが、一般市民の心に響いてこその「主張」。

「批判」はしても「「非難」はやめるべきだろう。

 

※「自衛隊」については、憲法上は否定している。国語的に読んでも、軍隊は持てない。憲法が制定されたあと、当時の文部省は「憲法のはなし」で明確に軍隊の保持を否定している。

自民党は拡大解釈して、米国に追随して自衛隊(警察予備隊から)を運用してきました。存在そのものは否定するものではない。近年の中国、ロシア、北朝鮮の動き(特に中国)に対して、一定に軍事力は必要と考えている(考えるようになった)。

とはいえ、専守防衛に徹するべきで、軍事はあくまで最終手段。外交を優先すべき。

ロシアのウクライナ侵攻では、現代の「戦争」の形態を一変させている。

当初、日露戦争の「二百三高地」のような塹壕戦、肉弾戦の様相だったが、今はドローンが中心になっている。報道では、ウクライナのドローン(1キロ後方で操作)がロシアの部隊をせん滅、捕虜を確保したとか。

イスラエル・アメリカのイラン攻撃の主体は空爆・ミサエル攻撃だが、イランはドローンで対抗している。

思うに、周囲を海に囲まれている日本に、国内で敵を迎え撃つ作戦は必要ない。

戦車が有効と思えない。ウクライナ侵攻では、もはや戦車ではなく、迎撃システムやドローン武器。

日本は自然災害が多い国、地球温暖化でますます自然災害は増えるだろう。

地震への備えも重要だ。かつて石破元首相は「防災省」を提案した。まともな提案だと思う。

台湾に近い島々の島民を「避難させる」政策が現実的と思えない。民間の船舶をチャーターが緊急時に行えるとは思えない。

「核兵器」についての私見。

もはや核兵器は使える兵器ではない。「威嚇」(核抑止論)にもならない。

核攻撃によって国民・市民を殺戮し、多量の放射能を長期にわたって残留させる(放射線後遺症)。攻撃した場所を占領し、生活を再建し、復興することは困難。

核兵器の製造・維持に莫大な費用は必要。

と、つらつらと考え中。

 

ツバメ交通のカープラッピングタクシーが来た!

 

インスタ投稿。

 

↑クリックすると投稿画像を見ることができます。

 

木曜日、予約なしの病院へ。

あいにく、担当医師が休診!ゲッソリ

2週間後の予約をして帰ろうとすると、ツバメ交通のカープラッピングタクシーが到着。ウインク

「撮っていいですか?」

OKということで、スマホ撮影→インスタ投稿へ。

※ここだけの話、とうちゃんの姿もあります。内緒ですよ。スター

 

カープ、鯉のぼりの季節の前に「失速」しています。ガーン

いかんせん、得点できん。ムキー

坂倉の肩、キャッチングも気になるが、打てない。

小園はどうした!WBCの影響?ポーン

 

最近、カープ中継を観なくなりました。

観ていても、中継の音声は「オフ」。

アナウンサーが「カウント」ばかり言う。

「2ボール、1ストライク」「ファールです」「変化球を投げました」。

ラジオならともかくも、テレビ中継で必要?

様々な配慮は必要だと思うけど、せめて副音声で「球場内の音声」ぐらいは流してほしい。

「ここは逆転してほしいですね」

解説者「そうですね」。そんな解説はいりません。

その点、藤川さんの解説が的確ですごかった。

MLB(NHKの中継)では、今中慎二さんがすばらしい。

先日、田口さん、ほとんどしゃべっていなかった。

パリーグの中継では、ホームチーム応援(主音声)、副音声ではビジターチーム応援中継をしていました。

カープ中継では、ほぼカープ応援中継なので、ホームランでも打とうものなら、絶叫!対戦チームファンにとっては、嫌じゃろうに。

テレビ中継では、アナウンサーと解説者のトーク番組にしてほしい。

折角、黒田博樹氏をゲスト解説に呼んでいるのに、なぜ「カウント」を言う必要があるの?現役の時の話とかMLBの話とか引き出せんのかのぅ。

解説者も、ピッチャーが投球動作を始めると、しゃべるのをやめる。

引き出しの少ないアナウンサーに限って、ラジオ中継のような中継をする。

中継画面を見て、素人でもわかる情報はいりません。

安仁屋さんや達川さんの解説は、別な次元で面白い。安部ちゃんもいい。爆  笑

「頑固じじぃ」になってきているなぁと自覚する昨今。

本日も、愚痴を最後まで読んでもらい、ありがとうございます。

今後もご笑覧ください。愛

【余談】

あ、新たフォロワーさん。結局「収入」の話でした。ガーン

↓一部転載。

「これ、我が家の救世主になるかも...!」と今、本当に感動しています 🙌

転職して収入ダウン、物価高で家計カツカツの中、 子どもとの時間も大切にしながら、 スキマ時間で無理なく作業できる働き方が見つかって本当に良かった 💯

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こんなフォロワーさんはいりません。ゲロー

 

アクセス数が、最近200ぐらいに。昔は100ぐらいでした。

なぜ増えたのかわかりません。

最近は、トランプ大統領などの転載記事も多いです。

 

 

イソシギ、ダンスを踊っている!近所の川。~野鳥観察 4233

 

2026年1月中旬撮影。

 

 

近所の川。

左岸を下流へ向かって走りました。

おっ、いるぞ!

イソシギ!

藻や苔を啄んでいるのでしょうね。

4月、近所の川では観察できていません(記憶では)。

本流(三篠川)からやってこないようです。

可愛い声を出しながら飛んで行きます。

『野鳥図鑑(永岡書店)』添付のCDには、鳴き声の収録がありません。ゲッソリ

 

昨日は「たいぎー」ので、家の中で、テレビ三昧。

MLBでは、ドジャースが勝ちました。

ドジャースタジアムは、「ユニクロ・フィールド」とも。

MLBは日本企業、日本人選手によって支えられていのでは?と思います。ガーン

アメリカでは野球はメジャーではないそうです。ムキー

昨年のワールドシリーズは、アメリカのスポーツ中継では第5位だったとか。

アメフトやバスケットの方がメジャーのようです。ゲッソリ

 

 

 

Yahoo!ニュースより転載。

 

エマニュエル・トッドが語る「反ユダヤ主義2.0」イスラエル支持こそが西洋の道徳崩壊の証だ

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AERA DIGITAL

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 イスラエルの軍事行動を批判すると「反ユダヤ主義者」と指弾される。なぜそのような空気が生まれたのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は逆説的な答えを提示します。現在広がっているイスラエル支持こそが、ユダヤ人を道徳的に抹殺する新しい形の反ユダヤ主義――「反ユダヤ主義2.0」だというのです。ユダヤ系の家系にルーツを持つトッド氏が、ガザでの軍事行動を「アメリカ・イスラエルによるジェノサイド」と明言しながら、その背景にある西洋社会の道徳的崩壊を語ります。同志社大学大学院教授の三牧聖子氏と、ガザ戦争を現地で取材してきた元エルサレム支局員の朝日新聞記者・高久潤氏との鼎談から、その真意を読み解きます。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。

 *   *   *

 ■「反ユダヤ主義2.0」とは何か?

――「イスラエル支持」こそが現代の反ユダヤ主義

 高久 私は2025年の8月末までエルサレム特派員として、このガザの戦争を取材してきました。その中で、トッドさんがご指摘するように、「結果的に停戦が成立したのはアメリカの働きかけによるものだ」というのは、たしかにそのとおりです。

  ただ同時に、私は別の点が気になっていました。

  それは、まさに「西洋の敗北」にも関わる部分だと思います。「アメリカやイスラエルが、戦争に対してある種の〝憧れ〟のような感覚を持っている」と、トッド先生はご指摘されます。

  一方でヨーロッパはどうなのか。この二年間にわたる戦争の中で、ヨーロッパは最近こそ多少イスラエル批判を強めていますが、それでも実質的にはほとんど何もしてこなかった、という現実があります。

  一方で、ヨーロッパは本来「平和の大陸」であるはずです。それにもかかわらず、この状況で何もできなかった、あるいは何もしなかった──。これはいったいどう理解すればよいのか。「ヨーロッパはなぜ行動できなかったのか」という点について、今の「西洋の敗北」という話とも関連づけて、お聞かせいただけますか。

 トッド 私の考えでは、今の西欧を特徴づけているのは道徳性の崩壊です。ただ、これにもさまざまな次元があります。崩壊は、他者への加虐(サディズム)、暴力、戦争や殺害への嗜好などとして現れます。道徳の喪失で生じるニヒリズムの次元の一つは破壊への傾斜です。

  しかし、道徳が消滅することで現れる最もありきたりの次元は、卑屈で卑怯な態度です。誇りという感覚の喪失です。そして、今の欧州を特徴づけているのはそれです。卑屈ということです。

  これは、ある部分での道徳性の欠如です。

  ここでイスラエルを支持するということについて、大事なことを指摘しておきたいと思います。今日、イスラエルに反対する姿勢を表明すると反ユダヤ主義者と指弾されます。イスラエルの政策への反対はユダヤ人差別だというわけです。

 

 で、イスラエルの政策への批判は反ユダヤ主義の証拠とみなされて、それを唱える人たちはアメリカでもドイツでも追及されることになる。

  私はこうしたことについて、かなり逆説的な見方をします。いろいろ考えてたどり着いたのは、今のイスラエルへの支持こそが反ユダヤ主義の今日的な形だろう、ということです。

  いいですか、今のイスラエル政府がやっていることは極悪非道です。人間の道徳性の破壊を実現してみせたような行為です。極悪非道なのは今のイスラエル国家です。そのイスラエルを批判することがユダヤ人差別だというのなら、すべてのユダヤ人がイスラエル国家と同じように極悪非道だと言っているようなものです。こうなると、ユダヤ人差別の途方もない拡大解釈です。  そのうち、イスラエルの政策に反対するユダヤ人が反ユダヤ主義者として指弾される、という不条理にまで行き着くでしょう。私は、これを反ユダヤ主義2.0と呼びます。

  そう考えれば、欧州で反ユダヤ主義者だったはずの右派や右翼の多くの政治家たちが今、イスラエル国家を支持する理由がわかります。私は、今の反ユダヤ主義2.0の状態をそんな風に考えています。

  反ユダヤ主義はまず何よりも、ユダヤ人を物理的に抹殺してしまおうとする恐るべき試みとして姿を現します。ホロコーストです。これに対し、イスラエルへの支持は、ユダヤ人を道徳的に抹殺する試みです。 

 そもそもイスラエルへの姿勢という点で、世界中でユダヤ人社会が同じように反応しているわけではありません。たしかにフランスでのユダヤ人社会の反応はよくありません。私はかなり例外的です。ほとんどのフランスのユダヤ人はイスラエルへの連帯感を示しています。

  けれどもアメリカの場合は、とくに若い人が頑張って、イスラエルを非難しています。笑えない逆説ですが、イスラエルの政策への支持とは、ユダヤ人差別のとりわけ背徳的な形なのです。

 ■崩壊していく大帝国・アメリカに希望があるとするならば……

 三牧 イスラエルをめぐるアメリカ社会、とりわけアメリカの若者の変化についてお話ししたいと思います。

  トッド先生は、「反ユダヤ主義2.0」という印象的な言葉を使って、重要な問題提起をされました。

  イスラエルの軍事行動が「ジェノサイド」であると批判することは、決して「反ユダヤ主義」ではない、と。むしろ、「ユダヤ人ならばイスラエルが何をしてもイスラエルを支持すべきだ、支持しているはずだ」というユダヤ人に対する固定観念こそが、ユダヤ人の中にある多様性や個々人の自律的な思考を無視した「反ユダヤ主義」なのではないか、と。

  ユダヤ人であるトッド先生が、「イスラエルが倫理に反した行動をとっているときには、ユダヤ人として、イスラエルをきちんと批判すること」の大事さを説いたこととともに、きわめて重要な指摘です。

 

 残念ながら今のアメリカには、イスラエルの軍事行動の批判者が「反ユダヤ主義者」と批判され、「ユダヤ人はイスラエルを批判すべきでない」という重い雰囲気が漂っています。

  しかしアメリカ社会の「何が何でもイスラエル擁護」という雰囲気が変わりつつあることもたしかです。アメリカでは、2023年10月にイスラエルがガザで大々的な軍事行動を始めて以来、多くの大学で、イスラエルの軍事行動の停止を求めるパレスチナ連帯デモが起こってきました。

  デモには多くのユダヤ人の学生も参加しており、「私たちユダヤ人はジェノサイドを経験した民族なのだから、現在進行形でパレスチナ人に対して行われているジェノサイドにも反対しなければいけない」と声を上げています。

  ナチスドイツによるホロコーストの経験から生まれた「ネバー・アゲイン」の教訓は、決してユダヤ人だけに適用されるものではなく、パレスチナ人にも、だれにでも適用されねばならないと。「ユダヤ人であるからこそ、あらゆるジェノサイドに反対する」という立場の表明です。こうした声が、若者たちの間でいよいよ大きくなってきています。

  2025年9月に発表された世論調査では「パレスチナ国家を承認すべきだ」という声は6割を超えました。民主党支持者の間では、2023年から、パレスチナ支持がイスラエル支持を既に上回っており、共和党支持者の間でも、とりわけ若者にイスラエル批判が広がっています。

  トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」のスローガンに惹かれてきた支持者たちの間では、「トランプ大統領はなぜ、アメリカ国内が物価高や住宅難でこれほど困難な状況にあっても、イスラエルへの法外な支援をやめないのか」との不満も高まっています。

  たしかに、アメリカ政治は、トッド先生が述べられた「ニヒリズム」に支配されていると感じるところも多々あります。その最たる存在はトランプ大統領でしょう。大統領に就任し、最初に会談する外国首脳としてイスラエルのネタニヤフ首相をホワイトハウスに迎えたトランプ大統領は、「アメリカがガザを所有し、パレスチナ人を全員追い出した上で、ガザをリゾート地に整備する」という驚きの構想を披露しました。  道義も何もない、力ある者が何もかもを決める、残酷な「平和」案であり、ニヒリズムの極みです。

  しかし、先に紹介したように、イスラエルやガザをめぐるアメリカ世論は確実に変化しています。トランプ流の「ニヒリズム」が完全に支配的になっているわけではなく、それに抗う社会の動きがある。

  アメリカは国家としては「道徳的な敗北」を喫しつつありますが、市民社会には「ニヒリズム」への抵抗がある。そしてこの動きには、ユダヤ人もたくさん参加しています。「道徳的な敗北」を宣言するのはまだ早いのではないかと、希望をつなぎたいところです。 ⇒この続きは、ぜひ『2030 来たるべき世界』を手に取ってご確認ください。