今までの人生でも取り立て目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。
趣味と呼べるようなことはそう多くなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。
そんな深瀬が、今唯一落ち着ける場所がある。
それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー専門店だ。
深瀬は毎日のようにここに来ている。
ある日、深瀬がいつも座る席に見知らぬ女性が座っていた。
彼女は近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。
その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。
そろそろ関係を深めようと思ってた矢先、美穂子に「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が送りつけられたのだ。
だれがなんのためにーーー。
真相を探るべく、深瀬は動き出す。
いつもの湊かなえさんのイヤミスではない終わり方。
読後それほど悪くなかったが、救いようがない結末でした。
死んだ友人が本当はどんな人間だったかを知るための行動をしていりるつもりが、実は自分自身を見つめ直し、真実を知ることになる。
この後、どうするのか、どんな人生を送るのか気の毒になってしまった…。