機械の力を使って218mのホームランを打つ動画
この手の企画は大好きです。
最大250MPH(約402キロ)のスイングスピード?を出せる機械でボールを打つとどこまで飛ぶのか?という動画。
以下は物理はサッパリの素人の個人的な感想です。
物理の用語や動画の内容に関して、勘違いを含む場合や現実に即していない場合が含まれている可能性がございます。
間違いがあれば教えてください。
で、動画を見て頂いたということで感想を。
まず当たり前と言えば当たり前ですが、木製バットはこんなスイングには耐えられるはずもなく…。
ヘリコプターのそれですがな…。
よく「本当に木製バットがしなる様なスイングスピードは人間では不可能」とは言いますが、なるほどこう言うことなんですね。
金属バットですら折れるとんでもないエネルギー。
そもそも折れたバットが150mほど飛ぶ何とも恐ろしい世界。
使われている金属バットはノブやバレルの模様からしてマルッチのCATシリーズ。
アメリカの高校・大学ではまず見ないことはないと言っても過言ではないほど、毎年結果を出している有名シリーズです。
そのバットですら、早々に欠け、凹むとは…。
投球されたボールは80マイル、スイングスピードは240マイル。
そしてインパクトの瞬間の打球速度は190マイル、スイングスピード183マイル!
たった50マイルとはいえボールを打てばスイングスピードは減速するんだなぁと再確認。
いわゆる「押し込む」やら「乗せる」やら、そう言った感覚の類はここに起因するんでしょうかね。
この減速を少しでも抑えるためにも、耐衝撃性の獲得…すなわち体重の獲得はバッティングの向上において優先度が非常に高いと個人的に思うわけです。
なんやこの軌道…野球でこんな打球の挙動、見た記憶がございません。
そして文字通り、人ならざるスイングから放たれた飛距離は717ft(約218.5m)!
赤線はベーブ・ルースやミッキー・マントルなど人間が打った世界記録とされるホームランの飛距離だそうです。
この半分ほどの飛距離のホームランなら過去打ったこともございますが、あの倍か…。
実に楽しめました。
もしこの手の面白い動画をご存知でしたら、ぜひともご教示ください。
NIKE - 中村紀洋支給用?モデル
撮り貯めていたバットの紹介を消化していきます。
本日はナイキの中村紀洋支給用と思しきバット。
贋作でも出回ってない限り、ホンモノでしょう。
長さは34.5インチ、重さは880gで素材はメープルです。
色々探しましたが出回っているUSEDはどうも34.5インチが多く、35インチは稀なようです。
友人のコレと私のオールドヒッコリーNN99とトレードし手元に来たバットでございます。
キャリア終盤のDeNAでは久保田スラッガーやデサント製のバットが確認されておりますが、やはりナイキのイメージが強いですねぇ。
ビヨンドが出回る前はナイキの金属だったかカーボンだったか…中村紀洋モデルを使っておりました。
テーピングによるフレアーノブを再現したグリップエンドに丁度良いバランスで重宝していたのを今でも覚えております。
ここ近年は市販向けにバットどころかグラブもリリースする様子がないですねぇ。
長年ナイキの野球用具のクオリティーに関しては諸々ございますが、2010~2012頃はバット・グラブ共にアメリカではシリアスプレイヤーにも受け入れられる性能に加え他にないオシャレデザインで輝いて見えていたのですが…。
肝心のバットですが、後述しますがめっちゃスリムですので、この長さでも軽く作れるのが素晴らしい。
もはや今の大学生ですら、全盛期の近鉄時代中村紀洋をリアルタイムで見てはいないであろうと言う事実に震えるのですが…当時はそれはそれは目立っていたものです。
本人も公言されてますが打席では原則ホームラン狙い、ヒットはミスショットの結果であるとのこと。
そう言い切るだけのバットを使っていたわけなんですよこれが。
とにかくこのバット、長尺でありながら恐ろしくスリムなんです。
傾けて手に取ればそのえげつなさは一目瞭然。
コレですわ。
やばいでしょ、このロゴマーク付近の絞り込み。
グリップエンドから45cm部分は驚愕の31.8mm。
まぁ、詰まったり引っ掛けたら真っ二つでしょうね。
これだけ絞り込んだバットの振り抜きが悪かろうはずもなく…。
オールドヒッコリーNN99(中村紀洋モデル)を手に取ったことがある方ならほぼ100%伝わると思います、あの振り抜きの良さ…。
このバットも例に漏れずスイング音からして違います。
打球部径は標準~若干太目の64.7mm。ただ並行部分はほぼありませんので、真芯の部分は体感的に細い部類です。
さらに強欲に芯を先端に寄せるべくヘッドカットは直角に。
当然と言えば当然ですが、ヘッド側で無茶をした分グリップはかなり太い26.3mm。
全体ナチュラルで、グリップ側もちゃんとクリアー塗装がされており大変助かります。
いくらカッターズ信者の私でも無塗装では若干グリップ力が劣りますし、何より汚れたら削る他それを落とす術がありません。
これだけ太いのですから、何年も言ってきておりますように操作性がかなーり良くなります。
この無茶なスリムさと長尺サイズを上手く取り回すべく、よく噛み合った組み合わせです。
本人がオリックス時代にな以下の雑誌のインタビューで「本当はボールをバットに乗せる感覚を大事にしたいのでアオダモを使いたいが、仕方なくメープルを使っている。いかにしならせるかを大事にしている」的なことを言っておられました。
この長さののバットです、そりゃあ乗せる感覚は標準的なバットとは別格です。
メープルですら露骨に体感できておりますので、アオダモだといったいどうなることやら…。
ただ個人的には「乗せて運ぶ」感覚より「弾き返す」感覚の方が好みですので、私はホワイトアッシュやアオダモは合わないだろうと考えます。
グリップエンドが存外大きく、直径は54.2mm。
デーパーも広がっており、ノブも丸みがなく角ばっております。
本人仕様のテーピングも試しましたが私には合わず、しっかりグリップノブに油井を引っ掛けて握る使い方に落ち着きました。
ここにさらにテーピングをするとなると、さすがに大きすぎるんですよねぇ。
YD99 34 1/2 Aの刻印。
…ならばB以降のモデルがあるのでしょうか?
このYD99 AはオールドヒッコリーNN99と誤差程度の違いしかなく、違和感なく使えておりますが、マイナーチェンジ版があるのでしょうか…?
その辺まで求めだすとキリがないので、NN99を楽しむのが吉ですかね。
そんなこんなで、難易度久と耐力を引き換えに芯で捕えて気持ち良くなることに特化したピーキーなバットです。
軟式でもその爽快感は例に漏れず、まさに怪作。
ナイキ製は中村紀洋USED以外には長尺が出回っておりませんので、市販からはオールドヒッコリー一択になります。
既製品でも内部空洞ナシの軟式用があったのですが、編集中の今現在は売り切れ?のようですね。
公式HPからはカスタムオーダーも可能です。
(今現在はコロナ事情もございますのでオーダーの可否は不明です。オールドヒッコリー公式にお問い合わせください。)
ホームランを打ちたい、と言うだけならばビヨンドをお勧めします。
ホームランを打ってさらに気持ちよくなりたい方にはこちらをお勧め致します。
ピート・ローズのコルクバットの作り方
詳細記事はこちら。
12インチの穴をあけ、直径1ペニー硬貨(0,75インチ)程度にカットしたのコルクシートを8インチ分挿入。
最後にダボを挿入して蓋をし、サンドペーパーと色鉛筆でこの跡を隠蔽と…。
これで性能が向上するのか否かは懐疑的ですが、ルール違反には変わりありません。
だからどうこうとはここでは議題にしません。
こうやって作ってたんだなぁと言う個人的なメモです。
これなら既に内部が空洞になっている軟式用木製バットで自作できなくもないですね。
JSBBの公認さえ取得すれば軟式用として生産するのもそう難しくないのでは?
カーボンとのハイブリットがOKならコルクがNGの理由はないでしょう。
興味はあるんですよね、わりと…。
重量の増加と打感の変化以外のメリットがわかりませんが。
それでも関心を向けざるを得ない最たる理由はやっぱり「コルクバット使ってるぜ!」と言うプラセボでしょうかね。
ハナシは変わりますが、ゴールデンウィーク以降バットに触れておりません。
適度に並び替えたり拭いたりはしておりますが、それ以上は触れないようにしております。
どうも左腕の腕橈骨筋の調子が思わしくなく、ハンマーカールや狭いグリップ幅でのチンニングでしびれに近いストレスを感じるようになりまして…。
このご時世、ジムなど問題外。
忙しかろうと意地でもホームトレーニングは続けてやるとダンベルと戯れてきましたが、ついにとでも言いますか怪我もしくはその兆候が現れてしまいました。
この手の分野に関して素人である人間が変に張り切るとやっぱりこうなるんだなぁと言う反面教師として頂ければ幸いです。