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初夏の日曜日のニューヨーク。母の日を祝う家族や、様々な言葉を話す観光客。
飛行機の中ではマルセル・セローの極北。 村上春樹が、これを訳さなくては、と思った、意外性に満ちた小説。

優れた物語には常に予感が含まれているものだが、その予感は現実の空気とまじりあうことによって立体的な省察てなり、それがまた新たな予感を生み出していく。それは、おそらく物語にしか提供できない、特別なサイクルだ。
村上春樹のあとがきより