メトロポリタンオペラで、ドン・ジョヴァンニを見ました。最終公演のせいか、チケットピックアップにも行列ができるほどの大混雑。いつもながら、メットのオペラは哲学的なモーツァルトすら、ユーモアあふれる演出にしてしまいます。
タイトルロールのドン・ジョヴァンニは、マリウス・クヴィエーチェンがしょうもない女好きのダメ男を好演しました。女と見れば誰でも口説いてしまう、だらしない男。だって、俺、親切だから、みんな好きなんだよ。誰ちゃん好き、っていったら、かわいそう、なんて、いうのです。
そんな彼を好きでしょうがないドンナ エルヴィーラにバルバラ フリットリがものすごい演技力で嫉妬に狂い、裏切られては泣く女性を演じていました。 高音が多少割れるもの、彼女の声はなんとなく品格があって大好きです。
とにかくみんな一流で素晴らしいメトロポリタンオペラでした。 三階席しかあいていなかったのですが、声が中盤からたちのぼるように響きわたりました。
