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メトロポリタンオペラの最終日のラボエム。 フリットリのミミは、やはり、抜群の安定感で昨年のトリノより、はるかによかったです。 やはり、どの音域でも、共鳴区に入っていること、当たり前ですが、イタリア語の発音が明晰なこと、三幕で薔薇の帽子を歌うときの演技力は、まさに女優。ベットの上での細い声すら、響くこと。
アルバレスは、好き嫌いありますが、ちょっと荒っぽい、ボヘミアンのロドルフォとしてはよかったです。 ラボエムのテノールの難しさを改めて知りました。
ラボエムの中で、ミミとロドルフォの死と、ムゼッタとマルチェロの若さ、生、が対比として大事だ、とありましたが、ムゼッタとマルチェロ、最高によかったです。ムゼッタ役のスザンナ・フィリップスは、将来フレミングを越えるアメリカのオペラ歌手になるでしょう。
最後に、私は、指揮者のルイジは大好きです。ボエムの最後にミミの息をひきとるシーンを指揮しながら、カァッーという、気合いの入った声を聞いたとき、彼の今回のメットの大混乱のミッションに対する、責任感を感じました。