与野党は参院選で若年層の支持獲得に力を注いでいる。「18歳選挙権」導入などで、若い有権者への浸透の余地が生まれているためだ。インターネット交流サイト(SNS)による発信強化をはじめ、漫画やコスプレ衣装の活用など、あの手この手でアピールに努めている。 日本維新の会は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で街頭演説の日程などを告知。社民党は被選挙権年齢引き下げなど若者向け公約をまとめたビラを作成した。公明党は党のホームページ(HP)に、重点政策などを映像や画像を使用して説明する特設サイトを開設した。

  自民党は安倍内閣の支持率が「10代、20代で特に高い」(党関係者)ことに着目。この世代に投票を促すため、「投票知っ得!」と題した漫画冊子を作成し、街頭などで配り始めた。共産党の志位和夫委員長も党を支持する若者の集会で、ヒップホップ音楽が流れる中、学費値下げや奨学金拡充を訴えた。立憲民主党は、党幹部の遊説日程をSNSで発信。枝野幸男代表はツイッターで「立憲民主党はテレビCMに予算を使用することができない。ぜひネットでの拡散をお願いする」と呼び掛ける。子ども・若者向けの政策集も作った。

  勝敗を左右する改選数1の1人区のうち計16の重点区の各陣営に、SNS対策を担う専門チームを設けた。一連の取り組みを主導する党青年局の幹部は「若年層の投票率アップはそのまま党勢拡大につながる」と話す。「政治へのハードルを低くし、若者に政治参加を促したい」と意気込むのは国民民主党の玉木雄一郎代表。党集会にアニメ「機動戦士ガンダム」の主人公アムロのコスプレ様子で現れ、若者との記念撮影に応じた。動画サイト「ユーチューブ」の活用にも熱心だ。