こんにちは。
ファイブカラー 三岬 奈央です。
☆客観的視点を持っているか否か。
ヒマラヤでM6.9 の地震があったので、
ダージリンに住むチベッタン・ラマと連絡を取った。
今まで経験したことのない地震だったとのこと。
とても驚いた様子で、詳しく状況説明してくれた。
そのやり取りの最後。
「I am requesting you to check horoscope
of one my friend of the hinayan monk.」
訳)「君にお願いがある。僕の友だちである
小乗仏教の僧侶のホロスコープを見てもらいたい」
と懇願され、出生データが伝えられた。
しかし、肝心な「生まれた日」がわからないと。
このラマもそうだが、たいていインドに住む
チベッタンは、ヒマラヤを越えてチベットから
亡命してきた方たちとその二世。
親たちが動乱の中で生まれた子たちは
正確な誕生日を知らない。
このラマはチベット占星術師でもある僧侶。
3年前、ダージリンでこのラマと会ったとき、
チベット占星術と、チベット仏教について
詳しくご教授いただいた。
その際、ラマのホロスコープを見てほしいと
言われたが、今回の依頼同様、生まれた日が不明だった。
そこでわかったのが、彼ら僧侶であるチベット占星術師は
死者のホロスコープを作成し、死後の儀式の仕方と
転生の吉凶を占うのが専門。
そのとき必要な情報は、誕生年と死亡年月日時のみ。
あとは葬儀時に列席する家族の干支(えと)ぐらい。
このように、私の知るチベッタンラマの術師は
生きている人の人生を占うことはしない。
なぜなら、死の瞬間とその後の弔いが重要であり、
そのときのコントロールいかんで次の【生】の
シナリオが決まってしまうから。
なので、誕生日不明でホロスコープが作成できなくとも、
「生きる」ということは死の瞬間の続きという認識。
生まれた以上、今さらジタバタしてもしかたないと。
な・の・に、このラマは、同僚僧侶の人生を
占ってほしいと!
この世は無常と悟っているであろう僧侶が
なにを憂えているというのだ。
これは、ヒマラヤに地震がくるに匹敵するほど
非常事態に思えた。
ラマ同様、誕生日が不明では調べられません
と返信。その2日後。
「誕生日が解明されたから、さっそく見てくれ」
なんとか調べ出したのだろうか。
出生地はナーガランド(Nagaland)。
アッサム地方にある高地。
名前からして【龍(ナーガ)の国】かと思ったら
Naga=Naked(裸の)という意味らしい。
調べると、原始的かつ神秘な文化を有する地。
ともあれ、ホロスコープ作成に必要なすべての情報が
そろった以上、依頼を受けるしかない。
その直後、
いつもお世話になっているインド人からも
ホロスコープチェックの依頼が入った。
彼らインド人は、一家に必ず『お抱え占星術師』がいる。
なぜ、その師に訊ねないのかと問うた。
「今、不在中でいつ戻るかわからんのさ」
インド人は、特に南インド人は占星術師でなくとも
自身に降りかかる惑星の影響を熟知している。
彼もそのうちのひとりだ。
なのに、なんだがとても焦っている様子。
彼をよく知る私は、ホロスコープなんかチェックしなくとも
憂える原因が手に取るようにわかる。
そこを指摘したらあっという間に問題解決。
羅針盤であるホロスコープを熟知しているインド人でも
自分のことというのは客観的に見れないということ。
それは、死後を熟知しているチベッタンラマでも、
生きることに関しては見えないことがあるのだろう。
さっそくラマ依頼のホロスコープの作成に取りかかることにしよう。
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☆ファイブカラー☆
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