起業1年目の方で、消費税を価格に上乗せして
お客様からいただいていない方がいます。
それってダメですからね。
1年目から、消費税はいただきましょう。
公認会計士・税理士として
いろいろな起業家に接していると
・私は起業1年目だから
・売上1000万円いってなくて消費税納めなくていいから
ということで、お客様から消費税を
いただいていない方がいます。
すなわち、税抜1万円のものを
1万円で販売していて
1万1千円で販売していない、ということですね。
本人は、消費税をもらわないことで
価格を落としている、
良心的
罪悪感がない
ということだと思いますが、
それってダメです。
単に値引きに販売しているのと同じです。
なぜなら、
・消費税を国に納めないのと
・消費税を負担していない
ことは別だからです。
消費税を確定申告で納めない立場であったとしても
モノやサービスを消費する立場にあるならば
消費税は納めています。
たとえば、あなたがリンゴを仕事で売るとして
リンゴを1個100円、税込110円で買ってくる
それを税抜150円で売るとする。
このとき消費税を上乗せしないと
お金の動きとしては150‐110=40円
消費税を上乗せすると165‐110=55円
の差が出ます。
1個当たり15円ですがこれを何万個も売れば
その差は大きくなる。
一方、税抜で考えれば
1個100円で買ってきたものを
1個136円で売り(150円を税込として計算する)
その差は36円、ということですね。
なかなかわかりにくいかもしれませんが、
結論的には1年目であっても
お客様に消費税を上乗せして請求しましょう。
そうしないと、あなたが損をするだけですよ。