色の見え方 〜色温度って?〜 | アーカイブ

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今日は『色』に関しての記事です。

 

ろうそくの光、白熱電球、蛍光灯の光、晴天の青空 など、
光といっても、赤みを帯びた光もあれば青白い光もあります。

 

写真をよく撮る方はこの辺の話はよくご存知だと思いますが、
これらの光の色は、色温度(K ケルビン)という指標で表すことができます。

ろうそくの光が約2000K、白熱電球が約2800K、日中の太陽が約5500K、晴天の青空が約12000Kというように、数値と色味をまとめると下記のような感じです


・色温度が低い(数値が低い)= 赤みが増す
・色温度が高い(数値が高い)= 青みが増す

 

では、日本人と欧米人とでは『白』の見え方が異なるというのをご存知ですか?

 

色の見え方、好みは人それぞれ微妙に違っていて、人種によっても違います。

目の光彩の色が違うと光のとらえ方が変わるため、欧米人は青色を強く感じ、日本人は黄色みを強く感じる傾向があります。

 

人種や虹彩の色の違いだけではなく、もう一つの原因はテレビです。

 

日本のテレビ放送の規格では、9300Kが基準として放送されてきました。

上の図を見ればわかりますが、9300Kはかなり青みがかかった色です。

 

この色温度を「白」としてずっと認識してきたため、日本人は青白い色を好むようになっていると言われています。(黄色みに敏感)

 

逆に、欧米のテレビ放送では6500Kを基準とされていたため、日本よりも黄色みがかかった色を「白」として認識しています。(青色に敏感)

 

日本では、スマホなどの液晶で黄色みがかっている液晶のことを『尿液晶』といって騒がれますが、それは、黄色みを強く感じ、青白い白を白として認識する日本人だからこその現象なのかもしれません。

 

なんか、マニアックな記事になってしまいましたが、

 

もしかすると、美容室でのヘアカラーでアッシュ系の色(青みのあるグレイ)が人気なのは、黄色みを強く感じてしまい青白い色を好む日本人だからこそ、赤み・黄色みを抑えてアッシュ系にしたいという人が多いのかもしれません。

 

おわり。

 

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Hair&Make:Yui Nakasato
Color:Yui Nakasato
Photo:Yuichi Tanaka