末っ子という甘やかされた環境で育った私にとって
お誕生日というのは幸せなイベントの象徴だった。
ケーキにのったローソクを消す大役を任される日。
一番大きないちごがのったピースが自分のお皿に取り分けられる日。
お誕生日が近づくワクワク感。
でもそれって永遠ではなくて。
大人になるにつれそれは一年のうちに小さくマークされるイベントのひとつとなって。
だけど。
それでも思わぬ人が自分のお誕生日を覚えていてくれたりすると
なんだか突然いつの間にか忘れていた嬉しさが一気に飛び出して来たりするもので。
だから自分の大切な人のそのイベントを忘れたりすることなく
そしてその日の良きタイミングでリマークしたいと思う。
大切な人が悲しまないように。