高校卒業後の進路を考える その2 |   fitのひろば

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こんばんは、川江です。

前回の「高校卒業後の進路を考える その1」の続きです。

平成24年3月に高等学校を卒業した方の数は、約106万人弱で、

そのうちの4.9%にあたる51,768人が、
進学も就職もしていないという

とても もったいない 

話の続きです。

もっとも、不況で就職できなかったり、経済的理由で進学を断念されたケースもあるのでしょうし、現実として、たまたま、卒業の時期に、病気や怪我をされて、進学も就職も見送らざるを得ない状況だった人もいるでしょう。

しかしながら、こういった理由だけでは、51,768人もの高卒者が
就職も進学もしないということを説明できません。

このうちの77.8%の40,300人は普通科の生徒です
実は、このことが、この問題が発生した理由や背景、
問題の本質を解き明かす鍵なのです。
どういうことか、これから説明してまいります。 


その前に、ちょっと脱線させてください。 

それにしても、この人数、
タックスペイヤーからは、多額の税金が無に帰したではないか 
という厳しい意見もでるところでありましょう。 

確かに、小中高の時代というのは、大人になるための、
または、より高度な教育、学問を受けるための準備期間だったはずですから、最も厳しい意見に従えば、この 約5万人の は、

"6+3+3" = "12年"も 時間があった

のに、それを無駄にしたと言われても仕方ないのかもしれません。

また、彼らの教育には多額の税金が使われたのです。
それにも関わらず税金で育ててもらった彼らが、働きもしないということは、税金も納めないわけですから、彼らを学校に通わすために使われた税金が無駄になったという言い方もできるわけで、問題視されるのも当然なのかもしれません。

ただ他方で開き直った考え方を採れば、
(パレートの経験則から派生したとされる)2:6:2の経験則
というのもありますから、

「いやいや、全体の2割くらいはしょうがないよ、5%(=5分=0.5割)なら、逆に歩留まりが低いので、このくらいは仕方ないというか、許容しないといけないレベルだよ」

ということなのかもしれません。

しかしながら、親御さんにしてみれば、子が進学も就職もしないというのは、耐え難い不幸なことでありますし、ここは、教育を論ずるブログだったはず(笑)なので、

ここで、話を戻して、

1.なぜ、こういうことになってしまったのか?
2.どうすれば、進学も就職もしない人を減らせるのか?

ということをこれから述べていくことにします。

高校卒業後の進路を考える その3 に続く