ベネッセ教育総合研究所が今年2~3月にかけて行った
「小中学生の学びに関する実態調査(速報版)」 (PDF ファイルです)
によると、保護者の方が願っている「子どもに身につけて欲しい力」 第1位は
「何事もあきらめず頑張りぬく力」
でした。
小学生の親御さんの77%、中学生の親御さんの72.3%の方がそう答えておられます。
(%は、「とてもそう思う」と答えられた方の割合)
第2位以下は、
「何かに打ち込んで集中する力」(小70.3% 中68.1%)
「どんな環境にも適応する力」(小69.4% 中63.1%)
「幅広い知識や教養」(小61.0% 中62.0%)
と続き、「実際の場面で使える英語力」「受験に合格する力」等々は、30~40%台でした。
たしかに
「何事もあきらめず頑張りぬく力」
は、すべての大本(おおもと)になっていますから、本人の
「英語が使えるようになりたい」
「合格したい」という思いも
「何事もあきらめず頑張りぬく力」さえあれば、実現可能なことです。
私たち大人は、お子さんに、どうやったら、
この「何事もあきらめずに頑張りぬく力」が身に付くか、
日々、考え、実践していかないといけないということですね。
このベネッセ教育総合研究所の調査目的ですが
子どもたちが「主体的に学ぶ力」を身につけるための
・学年ごとの学習動機づけのあり方
・学年ごとに用いる学習方略とみにつけ方
・子どもの学習意欲の向上や学習方略の獲得に影響する保護者の関わり
などを明らかにする ということだそうです。
ところで、
昨日、ニュースで数学検定2級(高2程度のレベル)に合格した
小学1年生が紹介されていましたが、
小1にして既に「主体的に学ぶ力」を身につけていました。
数学の問題を解くのが楽しくてしょうがないという感じでした。
本人の映像はこちら
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2369858.html
残念ながら、保護者がどう関わられたかは紹介されていませんでしたが、
家の中には数々の数学の本が並び、
また、壁のある一面(かなりの大きさ)がホワイトボードになっていて、
そこで数学の問題を解いている姿が紹介されていました。
その子は、2年前に、数学検定11級から初めて、
わずか2年間で2級合格を果たしたのです。
持って生まれたものも確かにあるように思えましたが、
子どもを取り巻く環境が、大きな要因を占めているのは
間違いありません。
保護者や、周囲の大人は、
「この子にはどういう特質や才能が眠っているのだろう」
「どういう環境を与えれば、それを伸ばせるのだろう」
「子どもがやる気になるためには、どう関わったらいいのだろう」
等々ということを、日々考え試していかないといけないということでしょうか。