こんにちは。
心と体と氣の相談室
黄 喜惇です。
前回、「五臓六腑」の話をしました
今回からそれらについて1つずつ書いていきたいと思います。
まずは「肝」から。
「肝」とはどんなものなのかの前に
一般的に言われる「肝臓」について、皆さんはどんな印象がありますか?
私の印象は「代謝」をしてくれるところ、ですね。
お酒を飲みすぎると肝臓が悪くなる、と言いますが、それはお酒を肝臓が代謝して無害な物質に変えてくれるから。
飲みすぎるとその代謝がしっかりできず、代謝途中の物質が残ってしまいます。
それが二日酔いの原因。
代謝能力や人によって違うので、自分のちょうどいい量を把握しておきましょう。
もちろん他にも肝臓よ働きはあるのですが、代表的なものを挙げてみました。
では、中医学の「肝」はどんな働きでしょうか。
一つ目は、気、血、津液の巡りを調整し、順調に流れるようにコントロールします。
特に、気の巡りを保つことが重要で、
これがうまくいかないと気の巡りが滞ってしまい
血、津液も流れにくくなるなど身体的影響だけでなく、精神面にも影響が出ます。
気を揉んでモンモンモヤモヤしたり、鬱っぽくなったり、イライラしたり。
なので、肝は感情、情志を伸びやかにする、という働きもあります。
また、肝は臓血を司る、と言われます。
全身の血液を貯蔵して、血液量を調節する働きがある、とされています。
血の流れって心臓じゃないの?って思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、中医学的には肝臓のお仕事になるのです。
あと、血を貯蔵するってのも違和感あるかもしれませんが、中医学での「血」は中医学だけじゃなく、そこに含まれる栄養素も含みます。
そして、肝臓の働きの1つに体に必要な栄養を貯蔵する、というのがあるんです。
なので、そういう捉え方をするとあながち違ってもいないのかな、と思いますね。
今日は以上です。
読んでいただきありがとうございました。