久しぶりにカメラを買いました | Do More with Less

Do More with Less

好きな事=主張したい事を唯我独尊のスタンスで書いてます
クルマ、バイク、モーターレース、音楽、映画、本、社会に対して言いたい事、twitterでつぶやいた事のまとめ(キュレーション)など
メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました

ブログを開設以来11年になるが、当初から維持していたテーマに”Camera”というのが有る。ところがこれまでにこのテーマで書いたのは4エントリーしかない。いずれもブログ開設直後の2007年に書いたものだ。

 

最初は自宅の銀塩写真用カメラのコレクション、最後は敬愛するニコンがデジタルの一眼レフを出したという記事。ちなみにこちらでリンクしたニコンの公式ホームページの記事は現在ではリンク切れである。

 

これら記事をまとめるなら、銀塩写真と言うかフィルムカメラの時代に私はカメラ少年(そしてニコンファン)だったのである。かなり凝っていた。少なくとも知識はなかなかなものだろう。しかし世の中もはやデジタル。そんな折りいわゆるデジ一眼には乗り遅れてしまった。その理由の1つはあまりにお金がかかり過ぎる事。フィルムカメラの時代は(実際にはそうでもなかったが)機材は10年は安泰で画質を決めるのはフィルムと腕だったのが、デジ一眼の時代になるとフィルムに当たる画像素子=カメラ本体を定期的に数十万かけてアップデートする必要が生じてしまったからだ。

 

ところで当時から疑問に思っていたのだが、なぜフィルムカメラからデジタルに移行する際に従来の一眼レフがそのまま継承されたのだろうか。実は一眼レフとは非常に屈折した技術と言うか無理を実現するための苦肉の策だったのだ。

 

どういう事かと言うと、写真を撮る際にカメラのレンズと同じ画像をファインダーで確認したい。しかし普通の構造のカメラでは出来ない。それを実現するためにカメラの中に可動式ミラーとペンタプリズムを内蔵し、カメラが見る画像と同じ画像を人間がファインダーで確認出来る様にした。これが一眼レフの複雑な構造の由来である。

 

しかしこの構造を取ったためにレンズ設計ではとんでもない困難が生じた。一眼レフはミラーを内蔵するためレンズからフィルム面までの距離を一定以上取らなければならない。この距離の事をフランジバックと言う。このフランジバックが長いというのは光学設計、特に広角レンズの設計では非常に困難を伴うのである。

 

それに対してデジカメはそんな事考えなくても、と言うかそもそもミラーを内蔵する必要など無く、そういう旧態依然の機械式機能を電子で置き換えられる。これを利用すればフランジバックとかそんな事考えずに自由にレンズ設計が出来るはず。だからミラーの無いレンズ交換式一眼レフが出たらいいのにとは思っていた。たぶん写真の事を少しでも知っているオールド世代ならそう思ったはず。

 

そしたらやはり案の定、そういうのが出てきた訳です。それがミラーレス一眼。だからいつかはこれに乗り換えたいなどと思ってはいた。しかしそんな思いをくじく様に、iPhoneがモデルチェンジする度にカメラ機能が充実するものだから後送りになっていたというのがこれまで11年間の経緯。

 

という訳でずいぶん前口上が長くなってしまったがここからがここ数週間の経緯。やはりそうは言ってもiPhoneのカメラはマニュアル操作が出来ないので特に夜の画像、花火とか天体写真とかそういうのは大の苦手。いくつか専用アプリも試してみたがやはり役に立たない。やはりマニュアル操作が好きなオレとしては、カメラもクルマ同様マニュアルが使えるのが有った方がいい。そういう事情でこんなモノを買いました。

 

 ソニーα6000 公式サイト

 

最初は標準ズームのみでいいかと思ったけど、実質¥7000の差で¥30000相当の望遠ズームレンズ、それも35mmフルサイズ換算だと300mm望遠に相当するレンズが付いて来るのでこのセットにしました(*)。

 

 
 
現在まだ使い方の習得中。ストラップはあえて説明書から外れてこういう風に付けました(iPhoneで撮った画像ですがわかるかな?)。これ知っている人は少ないかもしれませんがいわゆるプロスト巻き。とは言ってもF1ドライバーのアラン・プロストとは全く無関係で、昔ニコンがプロデビューする写真家の人に専用のストラップを渡す際、この巻き方で渡したのが起源。この巻き方だとちゃちなストラップホルダーでも巻きがゆるんで脱落する事は無いと言い切れます。なぜなら引っ張れば引っ張る程巻きがきつくなる巻き方だからです。それ以上に見た目がきれい、余ったストラップがきちんと収まっているでしょ。
 


店頭では色々な機種を検討しましたが、案外購入に至った一番のポイントはここだったかも。レンズのマウント面が金属製。実はフィルムカメラの時代から、確か最初はキャノンだったと思うのですが、普及機用のレンズ(特にズーム)はプラスチック製が多くなりました。キャノンいわく、一眼とは言ってもレンズ交換をする人はそんなに多くない、ましてやズームなら。確かにそうでしょう、でもだからと言ってこれにニコンも追随したのにはがっかりしたものです。
 
そう一眼のカメラを買いたい、使いたい理由は一眼だからじゃないんです。レンズ交換が出来るからなんです。久しぶりに望遠鏡に取り付けて撮影しようかななどとも考えているのです。だからこれは非常に重要。ちなみに他ではオリンパスも金属製でした。あれも気になったんですよね。昔から軽量小型に執着していて登山写真家から重宝されてました。そういう心意気って重要です。ただ私の手には小さ過ぎたのでパス。実はα6000もちょっと小さ過ぎるのですが、望遠レンズの使用を考えるとこれがベストという結論に至りました。
 
 
 
さて問題は、どんな画像を撮れるかである。
 
 
(*)
そうそうこのカメラ、フルサイズではなくAPS-Cです。なので大事に保管しているニコンの単焦点レンズは、アダプターで取り付け可能にしても望遠寄りになってしまいます。まあそれはそれで試してみようかと思いますが。
その分望遠鏡を取り付けた場合は実際の焦点距離の1.5倍くらいの効果が生じるはずなのでいいかもしれません。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ペタしてね