燃費と航続距離 | Do More with Less

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メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました

久しぶりに純粋に趣味の話題を書こうと思う。

このところの梅雨空のせいでバイク乗ってなかった。今日は午前中人間ドックだったのだが、天気予報は突然の豪雨がありそうな予報。しかし2週間連続で乗っていなかった事もあり、ドック後のジムへの足はスーパーシェルパにした。

そんな訳で今日はしばらく前に書きだめした記事をアップしよう。話題はもう一台のバイクについてである。

何を思ったのかというと、最近ERに乗るときは、高速道路で移動することが多い。その高速での移動だが、このバイク(と言うべきか、このエンジンと言うべきか)速度によって燃費が大きく変わる。

実は前に乗っていた BMWF650GS twin の場合、800ccのエンジンながら低速からフラットトルクな設定で燃費も良く、250ccオフロード車並であった。具体的には通常使用で27km/l程度だ。しかし速度を上げるとそれなりに悪化した。

それに対して同じ様な部類に属するが、よく言われるように男っぽいバイクを作るカワサキ製のこのエンジンは、なかなか特性が異なっている。

同じパラレルツイン、しかも排気量は650ccと小さく、スペック上の性能は大した事のないこのエンジン。ツインだから当たり前の様に中低速トルクがあるのだが、実は意外と高回転の伸びが良く、また回した時の音もヒューンとジェット機の様な感じでなかなかいい。それこそトム・クルーズがトップガンで初代 Ninja を駆っているシーンをダブらされるのだ。

しかしその分燃費はそれ程良くはなく(というかエフロクが良過ぎるのだが)、同じ走りだと21~22km/lである。

しかしだ、このところの高速移動の関係でちょっとデータを取ってみたところ面白いことがわかった。ちなみに速度表示はよくこの手のブログで表記される方法に準じた(^^)

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表はそれぞれの速度における燃費を示している。そしてERのタンク容量を考慮して、横軸が速度、縦軸は例として300kmを走るのに要する時間で、途中で給油が必要になった場合は15分のロスタイムが生じるものとした。

結果はご覧の通り、140km/hを超えると給油タイムロスが効いて、所要時間の逆転が起こる。

逆にいうとこのバイク、ヨーロッパでの平均的な速度域で一番燃費が良く、この速度域ならエフロクを超えているはずである。やはりメインの市場をターゲットにしているという事か。

そしてこんな考察をするにあたって思い出したのが、VWゴルフの初期型モデルでディーゼルエンジンが加わった時の事。確か当時ドイツのアウト・モトール・ウント・シュポルト誌が、週末の渋滞しているアウトバーンで、ポルシェ911とどちらが速いか競う企画をやっていた。結果はどちらが勝ったかは忘れたが僅差だったはず。

つまり実用的な速さを考えると、燃費と速度のバランスが重要という事。政治の世界で高速道路の話は全くもってピントを外しているが、こういう観点から速度規制、燃費規制を考えるのもいいのではないかと思う。

つまり一番言いたい事は、スピードは悪という日本の思想は、いい加減見直した方が良いという事だ。明日の選挙に向けて、案外タイムリーなエントリーかも知れない

なんて書くと、実際にはそんな考察ができる政党が無いから、選挙に行かないなんて人が出るかも知れないか?