たしかに場末のキワモノみたいな店だったが、少し酔っていたせいもあって、俺には不思議と落ち着ける場所になった。


それから、何回となく飲んだ帰りに「妖怪ハウス」に立ち寄っては、朝まで飲み続けるようになった。


あの頃はたしかに俺は壊れていた…



朝帰りは週末だけにおよばず、しばしば平日にもするようになっていたからだ…

妻が起きる一時間くらい前に、そ~と家に入り、そのまま自室で寝たフリをする。ていうか、もちろん仕事もあるのでたとえ一時間でも寝る。



妻も、初めは小言を言ってはいたが、そのころには何も言わなくなっていた。


俺達は、もうすでに夫婦とは言えないようなスレ違いの生活を送っていた…



何回かM(妖怪ハウス)に通っているうちに、自分でも気付かなかったのだが、麻奈美の事を気に入りはじめていたようだ…


店のスタッフたちには、まるわかりだったらしいが(笑)
優先的に麻奈美を俺の席につけてくれていたらしい…

他のキャストと話してる時と、麻奈美と話してる時では、俺の表情がまるで違っていたらしい…


この後、


そんな俺が、自分でも麻奈美に対する気持ちを自覚する事になった、ちょっとした事件が起こる事になる…




本当に出会うならここ

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