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グラフィックデザイナーのための英語講座

デザインの現場で使われる英語を
『グラフィックデザイン用語英和辞典』の編纂者が紹介します。


AM10:00~PM7:00

ちょっとオシャレなデザインの、英語表記のショップカード(business card)にこんなふうに書いてあると、たいへん残念な気持ちになります。

英語では、数字の前に「AM」や「PM」を置くのは間違いです。
※波ダッシュ(~)を使用することも間違いですが、これは明日詳しく説明します。

アメリカ英語の規範として知られる『The Chicago Manual of Style(16th Edition)』では、このように省略形で表記する場合、ピリオドを入れ、小文字で表記することを推奨しています。〔図A〕

※以前(14th Edition)は、「usually set in small caps(普通はスモールキャップスで組む)」と紹介されていました。〔図B〕

TOEICテストなどでは、このように表記されていますね。

 

 


私はイギリス英語についてはあまり詳しくないのですが、手元にある古い資料、『オックスフォード大学出版局の表記法と組版原則』でも、図Aの表記が紹介されています。

図Aの「小文字・ピリオドあり・スペースあり」が正統派だといえそうです。
文末に来る場合には、「It was 9 a.m..」とはせずに、「It was 9 a.m.」のようにピリオドを一つ省略します。

アメリカなどで実際に使われている例を見てみると、ピリオドのない「9:00 am」、大文字の「9:00 AM」、数字との間にスペースがない「9:00am」、「9:00AM」、コロン( : )の代わりにピリオドを使った「9.00」、“分”のない「9AM」など、さまざまですが、「a.m./p.m.」が数字の前に置かれることはありません
日本人特有の間違いなので、気をつけましょう。

関連して、もう一つ。
12:00はa.m./p.m.のどちらになるのでしょう?

前述の『The Chicago Manual of Style(16th Edition)』は、「12:00 p.m. is ambiguous, if not, illogical.」(12:00 p.m.は両方の意味に取れて、あいまい。そうでないとしても、非論理的。)と言っています。

a.m./p.m.で表記する場合でも、正午と夜中の12時は、それぞれ「noon」、「midnightを使いましょう。
正午については「12:00 m.」という言い方もありますが、あまり一般的ではありません。

a.m.は「ante meridiem」、p.m.は「post meridiem」、ラテン語の省略形で、それぞれ「正午の前」、「正午の後」という意味です。