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■手術中に大出血してパニックに

「あれは直腸がんの患者(70代・男性)の腹腔鏡手術に立ち会った時のこと。執刀に当たったのは、まだ経験の浅い医師でした。手つきがぎこちなくて危なっかしいなあと思って見ていたのですが、その先生が手術中に突然『あっ!やってしまった』と声を上げたんです。

前立腺にまでがんが浸潤していたので、慌ててがんを切ろうとしたら、前立腺を傷つけてしまった。出血が止まらなくなり、腹腔鏡のモニターはあっという間に真っ赤に。先生は『どうしよう、どうしよう』と言って、完全にパニックに陥っていました」

こう語るのは、大学病院に勤務する看護師だ。さらに続ける。

「麻酔科医や他の看護師が、『先生、落ち着いてください』と言っても、その医師は『ヤバい、ヤバい』と慌てるばかり。高齢の患者さんだったので、体力的な心配もあり、現場にはかなりの緊張が走りました。

その後、何とか出血は止まりましたが、緊急輸血をせざるをえなくなり、患者さんの身体にもかなりの負担がかかったと思います。運悪くヘタな医者に当たってしまった患者さんが可哀想すぎます」
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体内に内視鏡(カメラ)や鉗子、電気メスを挿入し、モニター越しに見ながら病巣を切除する腹腔鏡手術。この手術は傷が小さく、回復も早い、「低侵襲」手術と呼ばれる。最近では胃がんや大腸がん、肝臓がんなど様々な病気に対応し、「手術時間も短くて済むし、安全です」と患者にすすめる医者も増えている。

だが、実際は執刀する医師の技量による部分が大きく、もしヘタな医師にかかると、最悪の場合は死をも招きかねない。

特に多いのが、冒頭の医者のように、浸潤や転移が見つかった場合に、経験不足からパニックに陥ってしまうケースだ。

また、開腹手術なら誤って血管を傷つけたとしても、すぐに止血処理ができるが、腹腔鏡だとそう簡単にはいかない。体内に血液が漏れ出し、急性腹膜炎を起こし、死に至らしめることもある。

腹腔鏡手術とともに内視鏡手術にも、手先の器用さが求められるが、こんな「どんくさい医者」もいるという。

50代のベテランの医師が大腸のポリープ除去の内視鏡手術を行った
際に、立ち会った看護師が言う。

「この先生は、『大腸内視鏡先端フード』と呼ばれる透明のケースを内視鏡の先端につけて手術してたんです。このフードがあれば視野が確保できるのですが、奥まで行ったと思ったらフードが取れてしまった。

だから今度はそれを回収する作業に明け暮れて、患者さんのポリープ
切除どころじゃなかった。『ヘタすぎ……素人じゃないんだから』と看護師は皆、心の中で思っていました」

手術が長引けば、出血も増え、患者は命の危険にさらされる。それが高齢者ならなおさらだ。
阿修羅掲示板より