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私たち人間や動物は、病気になると食欲がなくなるのは、つまり白血球の力を
強めて病気を治そうとする反応に他ならない。
    よって日ごろから腹八分にして、少し空腹を感じるくらいの状態を保つと
病気にならないし、逆に腹いっぱい食べて腹十二分の状態になると、
あらゆる病気にかかりやすくなると言える。6000年前のエジプトのピラミッドの碑文(英訳したもの)に、Man lives on 1/4 of what he eats. The other 3/4 lives on his doctor. というのがある。直訳すると、「人は食べている量の4分の1で生きている。他の4分の3は医者の糧になっている」、つまり、「食べ過ぎるから病気になる」ということを、強い皮肉を込めた言葉で私たちに教えてくれているのである。
    意外に思えるかもしれないが、「空腹感」とはお腹、つまり胃腸が
空っぽになって起きる症状なのではなく、血糖が下がった時に脳の空腹中枢が
感じる感覚である。「一食でも抜かすと大変なことになる」と思っている人や、
健康を害するという医学者や栄養学者がいるが、
それは単なる感情論に過ぎない。
    そもそも人類300万年の歴史とはほとんどが空腹の歴史であるので、
人間の体は「空腹」には慣れている。逆に「満腹」に慣れていないからこそ、
メタボリック・シンドロームや免疫力低下からくるアレルギー、自己免疫疾患、
ガンなどの万病や奇病に悩まされているのである。空腹のときには、
「飢餓ホルモン」とも呼ばれる「グレリン」が胃から分泌され、
脳の中で記憶をつかさどる「海馬」の働きをよくすることがわかっている。