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風邪に対する医者の "治療" 行為
マーチン・ガードナーは、インチキ医療の具体例として風邪の時に医者の
ところへ行き治療してもらったと思うこと、を挙げた。例えば、
ある人が風邪が長引いたところで医者のところに行く。
壁にかかっている(本当はニセモノかも知れないのだが)学位証書の暗示に
かかって、医者のことを信頼する。医者は何かをする(例えば、赤外線を足にあてるなどの行為)。1週間ほどもすると、医者が行った"治療"の内容が何であれ、
風邪の症状は消える。すると患者は、てっきり医者の治療行為が治して
くれた、と信じ込む。
米山公啓は「医師がくれた薬が風邪を治してくれた」などと思うのは、
ただの思い込みに過ぎない、と指摘している。開業医にかかろうがかかるまいが、風邪は100%治癒するのであり、自然治癒するのが風邪だ、
と指摘している。医者が治してくれたと思える時でも、
実は何が起きているかというと、患者は "医者に行けば特別な治療をしてくれて、早く治すことができる" と思いたがっていて、医者も "風邪の患者は自分が処方する薬によって早く治しているはずだ" などと思いたがっているのであって、
つまり患者と医者が互いに幻想を見ていて、その共同幻想のルールのもとに風邪の "治療"(=本当は治療でも何でもない行為) が行なわれている本当は、風邪は自然治癒で治っているのだが、(患者も医師も)病気は治療で治ったと信じたがっていて、ひとたび「医者に行った。風邪が治った」という一連の記憶ができあがってしまうと、人はその次からは風邪が長引くと、それだけで医者のところへ
行くようになってしまうという。