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私は扁桃腺、胸線、リンパ節の治療に放射線療法が効果があると信じていた。
この治療法について、教授たちは「放射線の照射が危険なのは言うまでもないが、治療に使う程度の線量ならまったく無害だ」と断言するので、私はその言葉を信じたのである。ところが「まったく無害」な線量でも10年から20年後には甲状腺線種を引き起こしうることがその後の研究で判明した。

 現代医学がまいてきた無数の不幸の種を刈り取る時期が到来した。
私がようやくそれに気づいたとき、かつて自分が放射線で治療した患者たちの顔が思い浮かんだ。
あの人たちの何人かが首にしこりを患って、いつか再び私の元に戻ってくるのではないか。その思いが私をさいなんだ。
 なぜ戻ってくるのか。あなたたちの苦しみの原因をつくったのは、この私なのだ・・・・・・。
 私はもう現代医学を信じない。
検査は受ければ受けるほど、しかもその検査が徹底していればしているほど体はよくなる。ほとんどの人はそう信じ込んでいる。だが、それは思い違いだ。医者の診察というものは、信頼するのではなく疑ってかかるべきである。診察には何らかの危険が伴い、一見なんでもなさそうなことでも、体にはなにかしらの害がある。これは知っておいていただきたい。診察に使われる道具は、
それ自体が危険を秘めている。』
『医者は、異常が認められなくても病気を作り出すことができる。100人の子供を検査して、慎重、体重、血圧、尿、心電図を測定すれば、「異常」と見なすことができる子供が出てくる。検査で得られる平均からはみ出した数値には、必ず何人かが引っかかる。いくるも検査を重ねれば、全員がなんらかの検査で異常となってしまうのだ。その結果、それこそ害をお呼びしかねない数々の検査を
フルコースで受けさせられる羽目に陥るのである。』(本書より引用)
ちなみに、著者(ロバート・メンデルソン氏)自身が医者だ。故人だが、アメリカで「民衆のための医者」と呼ばれて親しまれた有名な小児科医だったとある。しかるに見方によっては、本書はメンデルソン氏が同僚を非難する
内部告発本ということもできる。