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ふたたび「ガンは恐くない」
現代医学の立場からすれば、ガンはもっともおそろしい死病です。実際、現代
医学のガン研究者や歴代のガン・センターの所長などが、のきなみガンで死ん
でいるのが現状です。
 さきにのべたように、現代医学では、ガンは「何らかの原因によって、正常
な細胞が突然変異をおこし、それが無制限に分裂増殖をはじめたもの」だと定
義されているのですから、その原因からして不明ですし、無制限の勢いで増え
続けるガン細胞をせきとめるためには、それこそ無限の力をもった薬その他の
手段を使わなければそれに太刀打ちできないはずです。
 だから、ガンの宣告はそのまま死の宣告につながっているわけです。
よく新聞や雑誌などで、「ガンにかかっている人間に『あなたはガンだ』とはっ
きりつげるべきかどうか」ということがとりあげられています。実際、これは
多くの人びとが悩んできたことです。
 これは、医師も患者も、周囲の人びとも、「ガンは死病だ」と思いこんでい
るところから生まれる悲劇だといえます。
 医師と患者の家族は、患者がガンにとりつかれていることを知りながら、患
者には「あなたはガンでない」といいます。
 真相をつげたら、ガンは「死病」だと知っている患者が生きる気力をなくし
てしまうだろうと考えて、善意のウソをつくわけです。
 しかし、これがよい結果をもたらすのは、患者がほんとうにそう確信できる
場合だけで、半信半疑ではかえってマイナスなのです。
 一般に、患者はとても敏感なものです。自分の病状や、医師や自分の家族の
ものの異常な空気から、何となく「自分は実はガンなのだ」と察してしまいま
す。
 そして、まわりの人が「あなたはガンではない」というのは、自分を安心さ
せるためのウソであり、芝居であることを承知のうえで、わざと知らないふり
をしていることが多いのです。
 こういう場合、患者は自分で不治の病にとりつかれている恐怖にさいなまれ
ながら、それを周囲の人びとに気づかせまいと気を配らなくてはならないわけ
です。この二重の精神的な負担は、患者の病状にいっそう悪影響をおよぼしま
す。
 これは現代の医学の無力さが生み出した悲劇でしょう。私は「あなたはガン
です」とはっきりつげるべきだと思います。
 むろん、それと同時に「ガンは絶対に死病などではない。正しい治療をしさ
えすれば、かならず治るものだ」ということをしっかりと患者に理解させるこ
とが大切です。
 ガンというオデキそのものは、血液の汚れを浄化しようとして、体がやむな
くつくりだした浄血装置なのです。
 ですから、それができてくれたということは、たいへん喜ばしいこと、おめ
でたいことです。自分の体に救いの女神が宿っているのですから、こんなに頼
もしいことはありません。
 しかも、そうやすやすとは逃げないのですから、大いに安心してよろしい。
ガンは決して悪魔などではなく、自分の血液をきれいにしてくれる浄血装置な
のですから、ガンにたいして毎日、感謝の気持をもつことです。
 朝、目がさめたら「おはようございます」とガンにあいさつをして、
「今日もよろしくお願いいたします」といわなければいけません。
自分の血をきれいにすることに直接手を貸してくれるのですから、神様よりも
ガンのほうが大事なくらいです。
 夜には、「今日も一日ありがとうございました。おやすみなさい」とお礼を
いいましょう。
 ガンを治療するにあたっては、「ガンは恐くない」ということを頭にたたき
こんでおくことが重要です。
 いいかげんな気休めや独断ではなく、しっかりした科学的根拠にもとづいて、
患者自身が「私の病気はガンだが、まちがった治療さえしなければ、かならず
完全に治るはずだ。
 そのために、まず食物の重大さを知り、食生活改善を中心にした生活改善を
しよう。
そうすれば、ガンなんてかんたんに治るさ。ガンは恐くないんだ」という強い
信念をもてば、それだけでガンはもう半分治ってしまったといってもいいくら
いです。
反対に、現代医学の立場に立って、「オレはガンになってしまった。ガンは死
病だ。もうダメだ」と患者が信じこんでしまうと、治るはずの病気も治らなく
なってしまうのです。
 ガン治療の三大ポイントは「精神の安定」、「適切な運動」および「正しい
食事」ですが、この精神的な問題は根本的に重要なことです。
ガン消去法 森下敬一 自然の友社