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●手術するのは痛いぶん損
 機械文明が発達するのと平行して、西洋の現代医学は人間の体を機械と同一
視するようになりました。機械が故障したら、その箇所を修理するか、部品を
交換すればよい。それと同じように、人間の体も障害を起こしたと考えられる
臓器を修理する。こうすれば病気は治る - これが手術療法の考え方です。
 しかし、人間の体というものは、個々にいろいろな機能をもつ臓器が寄り集
まり、全体としての機能バランスを保って形成されているのです。そこから一
つの臓器を取り去れば、全体のバランスは崩れ、結果的に病気が感化すること
になるのは、だれの目にも明らかではないでしょうか。
 それに、がんの病巣と見なされる臓器を外科手術で切除したとしでも、先に
のべた体内の毒素はいぜん蓄積されたままです。ですから、体はその蓄積され
た毒素を排出しようとして、ふたたび毒素を一カ所ないし数カ所に集め、腫瘍
を形成します。がんの再発が、これです。
 たしかに早期にがんを発見して、切除すれば、手術してから再発するまでよ
り長く時間がかかりますから、進行しているがんの場合よりも手術後五年間の
生存率は高いでしょう。しかし、早期がんが手術後五年間再発しなかったとし
ても、がんが治ったわけではありません。一〇年後、あるいは二〇年後に再発
する例はいくらもありますし、わたし自身、かつて大学病院に勤務していた時
代に、進行がんばかりでなく早期がんの患者さんが再入院し、亡くなるのを口
惜しい思いで見てきました。
 冷たい言い方かもしれませんが、結局、手術をしてもしなくても、生存率は
あまり変わらない、痛い目に遭ったぶんだけ損という気さえします。
 手術は人体を切り開き、内臓器を空気にさらすことですから、必然的に体を
酸化させ、また、手術には酸化力の強い麻酔剤の投与が不可欠です。さらに手
術後、これまた酸化力の強い抗がん剤の投与や放射線の照射がなされます。
 その結果、人体はよりいっそう酸化し、いっそう発がんしやすい状況を体内
につくり出してしまいます。先にのべた毒物とは酸化物質であり、これによる
人体の酸化こそが人体を発がんさせる張本人なのです。
 がん体質革命 小澤博樹

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