
これらの過程で分かったことは、医師というのは科学者ではなく既存の知識を
使う技術者であり、最新の科学的な研究結果は知らないというか、
知りたがらないということです。なぜかというと、往々にして今現在やっている
治療法そのものが意味をなさなくなる、あるいはむしろ病気が進行してしまうと
いうことを認めざるを得なくなるからです。
炎症という症状を「治療」するには、ステロイド・ホルモンを使えば確実に一時的にでも症状が治まるので、現代医学ではそれを「治療」と称しているようです。しかし、それは炎症という結果的な症状だけをなくす療法であり、原因については何もなくならないというよりも、自然免疫機能を停止させるためむしろ細菌などの病原は増殖・拡散してしまうことになります。
結果的な症状を無理やり抑えてやればひょっとして病気が治ることもあるかもしれないのでやってみましょうという、占い・おみくじの世界です。低い確率でも実際病状が鎮まることがあるので、それが「医学的な治療法」とされるわけです。医者の世界では、自分の習ってきた病気と症状の枠組みからずれる症状は、保険請求ができず「あり得ない」ので病気とは認めません。気のせい、ストレスのせい、年齢のせい、患者のせいにされるのです。
実は病気の症状の半分以上は炎症です。炎症というのは、免疫機能の暴走と見られますが、だからと言って免疫機能を抑えてしまうと免疫反応の対象となっている原因物質(病原)が野放しの状態になり、一般的には病状は進んでしまいます。逆に、多少の炎症反応があったとしても自然免疫機能が強化されれば病原が駆逐される方向に進み、病原が排除されると徐々に炎症も収まってきます。
非西洋的な療法が治療効果があるとすると、このようなことだと理解しています。西洋医学の療法が無力の場合があるというのは、病原がきちんと特定されて
おらず、やみくもに症状を抑えることしかできていないということでしょう。
西洋医学といえども病原が特定されていない病気の治療は、
当てずっぽであることを認めるできでしょう。
西洋医学か非西洋医学かというより、きちんとした科学的な最新知見をいかに
治療に生かすかという努力をし、そのための行政上の仕組みを作っていくべきだと考えます。

