韓国国立中央博物館 ~ その1
お隣、韓国の日本人作品所蔵情報を。
ソウルの韓国国立中央博物館には、93点の日本画と 37点の日本
洋画が所蔵されている。
1933年から45年の3月まで、ソウルにあった「李王家美術館」にお
いて近代日本美術展が開催されており、企画展として、速水御舟の
『 炎舞 』や、菱田春草の『 黒き猫 』なども出品されていたという。
一方で並行して、同時期に和田英作氏らが対象作品を推薦する
形で、李王家による日本絵画・工芸作品の購入が進められた。
しかし、戦争の終わりをもって、それらの所有品は韓国の国家所蔵
となる。そして、歴史の中で永いこと倉庫に封印されていたのだが、
2002年に、この博物館で初めて公開された後、日本でも 2003年に
東京藝術大学大学美術館にて里帰り展示会が開催された。
また、2008年11月から約1年間、韓国国立中央博物館の日本室に
て「日本近代西洋画」展が開催されたが、そこにおいて長らく行方
不明となっていた、小磯良平の『 日本髮の娘 』 1935(S10) が
出品されて話題となった。
小磯らしい、性格の強い表情の女性であり、着物の紺色が、それを
さらに際だたせている。
展示会中、韓国国立中央博物館HPに日本語の紹介記事と画像が
掲載されていて、もう観られないかと思って再度確認したら、まだ載っ
ていた。ラッキー。
http://www.museum.go.kr/jp/PdsBoard.do?cmd=1004&bh_no=80001000&bc_no=61&RLP=news_list&RVP=news_view
是非、ご覧ください。