満開、さくらは満開 ~ 目黒区美術館の藤田嗣治 展
実は、昨日、春の院展に行く前に、目黒川の満開の桜並木の下、
花見宴会で盛り上がる中を抜けて、目黒区美術館へ行ってきた。
花見宴会で盛り上がる中を抜けて、目黒区美術館へ行ってきた。
開催中のベルナール・ビュフェ展であるが、目当ては、むしろ、
同時開催の「藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ」展。
目黒区美術館所蔵のシャーマン・コレクションからの出展で、鉛筆
画などの点数が多いのだろう、という思い込みで行ったのだが、
藤田がシャーマン氏へ送った「オリジナル絵付き絵手紙」が
たくさん出ていて、これが、とても面白かった。
独自のユーモラスな挿絵入りの、受け取る側からすると、非常
に贅沢な手紙。おそらく、ささっと書き上げて水彩で色を付けて、
手紙文を書き込んだのだろうが、全体で一つの作品になってい
る。
展示の最後の方で、藤田が日本を離れる際の感情を記載した
絵手紙は、足枷や鎖から解き放たれて自由な身になって、夫
人と共に飛んでいく姿が描いてあり、こんな素直な感情が表現
された作品は観たことがない。
小磯良平の挿絵も同様、挿絵には、そんな魅力があるが、同
時に、画家の実力が端的に現れるようにも思う。
■ 「藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ」展
会場: 目黒区美術館
期間: 2010. 2.11 - 4.11
http://www.mmat.jp/event/buffet/press.htm
う~む、もっと早く行くべきだった。
HPに明記してあれば、早速行ったのに。。