薄型テレビサイズの日本画 | FishEyeArt blog

薄型テレビサイズの日本画

最近、横長の薄型テレビサイズと同じくらいの軸装の日本画を観て
いて、文字通り、テレビの画面のような感覚を覚えます。


狩野芳崖 『 柳下放牛図 』 1884 (M17)  福井県立美術館蔵
が、58.7*112.8 なので、だいたい46型テレビ。


川合玉堂 『 二日月 』 1907 (M40) 東京国立近代美術館蔵
は、86.2*139.5 なので、65型ぐらいでしょうか。


平面であることと横長なことから、壁掛けテレビの感じなのです。


ブラウン管テレビ時代の時には、そんな感覚は無かったのですけ

れどね、不思議なものです。テレビサイズであるからか、中の人物

や動物が動き出すような感覚を覚えるのです。


サイズから来る、一種のパブロフの犬みたいな条件反射でしょうか。


縦長の軸では感じませんが、今後、空港や駅・商店街などで、デジ
タル・サイネージの縦長のディスプレイが増えてきたら、またしても

や、そんな錯覚を覚えるようになるかもしれません。