「原三溪と美術-蒐集家三溪の旧蔵品」展 | FishEyeArt blog

「原三溪と美術-蒐集家三溪の旧蔵品」展


東急の電車吊革広告で知りました。


■「原三溪と美術-蒐集家三溪の旧蔵品」展
  会場: 三溪記念館
  期間: 2009.10.31 - 11.30(11/16休館)
  http://www.sankeien.or.jp/news/news218.html


かつて、原三溪が所蔵していた名品が集結されて展示されるレアな
展示会。


 『 孔雀明王像 』 東京国立博物館  国宝
 『 四季山水図 』 伝雪舟等楊  京都国立博物館  重文
 『 地獄草紙 』  奈良国立博物館  国宝
 『 愛染明王像 』 細見美術館  重文

等々を展示。


東博の国宝室で観る 『 孔雀明王像 』 も良いですが、やはり、三溪
園の地で観てみたい。う~む、これは行かないと!


当時の院展の若き画家たちは、これらの名品に大いに感化されたの
ですね。エキスを「これでもくわっ!」と、どっくどっく と注ぎ込まれた

ような、まるで、そんな感じすらします。


今は東博へ移っている、次のような名作は、すべて、原三溪がパト
ロンとして支援し購入したコレクションでした。


 横山大観 『 五柳先生 』 1912 (M45)
 前田青邨 『 御輿振 』  1912 (T01)
 安田靫彦 『 夢殿 』   1912 (T01)
 今村紫紅 『 熱国之巻 』 1914 (T03)
 小林古径 『 阿弥陀堂 』 1915 (T04)
 下村観山 『 弱法師 』  1915 (T04)
 速水御舟 『 京の舞妓 』 1920 (T09)


ということで、その一人、下村観山のページのパーマリンク化しま
した。安田靫彦も終わってます。


速水御舟も、この時期の作品を含めて把握する必要があります。山
種美術館の所蔵品は旧安宅コレクションなので、後期の作品に偏っ
ていますから。



ところで、岸田劉生も三溪園に行って、原三溪に会っていることが
「劉生日記」の大正11年11月23日の日記にあります。大正11年と

いうと、麗子像をたくさん描いていた時期です。ちょっと意外な感、
ありますね。



展示会パンフのスキャン画像はこちら ↓
http://www.sankeien.or.jp/news/218.pdf


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