ベルギー王立美術館 その4 | FishEyeArt blog

ベルギー王立美術館 その4

こんばんわ。FishEyeアートです。 宝石白


その4は、アンソール、ゴッホ、スーラ、レイセルベルヘ をアップ

しました。



さて、この美術館の設立は 1803年となっています。

しかし、その設立の経緯は特殊です。


起源は、ブリューゲルやルーベンスなどに代表されるフランドル

絵画。フランドルとはフランドル地方のことで、英語読みではフラ

ンダースになります。そう、「フランダースの犬」の舞台です。そ

ういえば、あの主人公は画家を目指していたのでしたね。


18世紀末までは、それらの絵画は教会や宮殿などにあったわけ

ですが、ナポレオンが現ベルギーの地を占拠するや、それらの美

術品を取り上げてルーヴル宮へ持ち帰ったのでした。ところが、あ

まりにも大量の品々がルーヴルの中にあふれかえってしまったた

め、ナポレオンはブリュッセルに美術館を設立して、ここに作品を

納めることにしたのでした。


ある意味、創設のコレクターはナポレオンであったと言えるのか

しれません。


そうこうするうちに、1814年にナポレオンは失墜してしまい、そして
1831年にベルギーは独立します。こうして、美術館は王立の美術

館として運営されることとなり、1887年に現在の古典美術館の建

物が完成するのでした。


続く。


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