「春風萬里荘」、日動画廊と竹久夢二
こんにちわ。FishEyeアートです。
今日は、新緑の中、いつもとは少し趣向を変えたお話を。
日動画廊には、茨城県の笠間市に創設者の長谷川氏が建てた
笠間日動美術館があり、駅を隔てた少し離れたところに
「春風萬里荘」という分館があります。
これは、現在の神奈川県厚木市近郊に昔住んでいた、ある豪族の
茅葺き入母屋を、北大路魯山人が昭和の初めに北鎌倉に移築して
自らの住居としていました。
それを、1965 (S40)年に、この笠間の地に再度移築されて「春風萬
里荘」として開館されたものです。
通常は、館内に魯山人の作品が展示され、彼の「美的空間で日常
座臥を満たさねば、美しいものを生み出せない」という考えを感じな
がら鑑賞することができるようになっています。また、笠間日動美
術館の所蔵作品も同時に展示されることがあります。
さて、笠間日動美術館というと、西洋画、そして、日本洋画のコレ
クションであり、同時に画家のパレットの収集でも有名です。とこ
ろが、今回、この「春風萬里荘」の特別展示にて(2009.3.31-7.20)
竹久夢二の作品が数点展示してあったのです。
日動画廊の長谷川氏のコレクションに、基本的に日本画は無いの
だと思いますが、夢二作品だけは収集があったこと、それは意外
でした。と同時に、もう一つ、竹久夢二の作品のありかが知れたこ
と、それが収穫でした。^^
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