「ワールドプロセッサー」-- 世界を造るもの | FishEyeArt blog

「ワールドプロセッサー」-- 世界を造るもの

インゴ・ギュンター氏は 1957年ドイツ生まれ。ニューヨーク在住。


1988年から、世界中で起きている事象を数値化して、それを地球儀
上に表現するという活動を行ってます。毎年、テーマが追加されて
継続されて来ており、現在、300個以上が作成されているとのこと。


今回、いわき市立美術館の企画展では、そのうち、89個の「地球」

が展示されています。


89個の、それぞれのテーマは、


・インターネット・ユーザー:
  国別インターネット利用者数をドメインの文字の大きさで表現
・地雷:
  地雷が使われている国と、地雷の主要生産国
・飛行機事故
  200人以上の犠牲者を出した飛行機事故の場所
・核爆発
  核爆発が起きた場所の地図
・雨林の残り
  残っている所と消滅した所


などなど。


真っ暗な展示室内に入ると、そこには、ぽっかりと数列に並ぶ、
明るく輝く数々の「地球」群。宇宙飛行士が見る、真っ暗な宇宙に
浮かんだ、明るくきれいな地球です。しかし、それぞれのテーマは
深刻な内容を表示しているものが多く、単に、綺麗! と見ておれ

る訳ではありません。


しかし、その光景たるは圧巻もので、その量的な表現を、あえて

例えるとしたら、京都の三十三間堂に入った時のようなものでし

た。


昨日の展示会紹介用の写真は 1992年に撮影されたものなので、

まだ、地球儀の数が少なかったのもあるでしょうが、やはり、実際

の場でなければ感じられないものなのだろうと思います。


世界の美術館:FishEyeアート-ingo2

「ワールドプロセッサー」-- 世界を造るもの


神の目から見ると、地球は地理的には青いが、内容別に見ると、

様々な色や形をしているということでしょうか。



さて、専用のサイトが立てられています。
http://worldprocessor.com/


できたら、Flashで、くるくる回せるようにして欲しいな、と思い
ますね。このプロジェクト、九州大学が協力しているそうなので、
頑張ってみてください。


君たちなら出来る!

と、勝手なこと言ってみたりして。 ^^;



直接の関係はありませんが、内容に近いものとして、次の本。


地球白書 2008-09持続可能な社会への『変革』―ワールドウォッチ研究所 (2008)/クリストファー・フレイヴィン

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