イヴ・タンギー をアップ | FishEyeArt blog

イヴ・タンギー をアップ

キリコに影響を受けたシュルレアリスト。


キリコのシュールさは、地上における不可解な時間の表現ですが、
イヴ・タンギーのは、殺伐とした火星の地上に宇宙人の子供が残
した粘土みたいなものであったり、深い深い海の底に沈んだ巨大
生物の骨のようなものであったりと、まこと、不気味で摩訶不思議

な世界です。


どれも同じような構図なので、どの作品を見ても、すぐさま、タンギ

ーの作品だと判ります(ただ、それは、見てきた作品が少ないだ

けかもしれません)。


しかし、タンギーは、先に、こうと決めてから描いていたのでは無

いそうです。キャンバスに向かって、思うがままに作っていったと

述べています。


何か、夢の中とかで時空も越えて旅が出来る人、そして、それを

他の人が見られるように、何らかの形で表現をすることが出来る

人、そういう人だけが可能なことなのでしょうね。


さて、日本での所蔵は、ほとんどありません。まだ、横浜美術館
でしか会ったことがありません。