オルブライト=ノックス美術館
オルブライト=ノックス美術館を新規アップしました。
初回は、マティス。
マティス 『 音楽 』 1939
極端にデフォルメされて、且つ、ギリギリまで単純化された体が、
ギターと共に音を奏でる、とても心地の良い作品です。^^
梅原龍三郎がマティスに会った時、生前、梅原がルノアールに
会えたことは良かったと告げたそうです。梅原が「セザンヌはど
うか?」と尋ねると、マティスは「あれは頭の作品だからね」と答
えたとのこと。
「絵画は心地良いものでなければならない」という、マティスの
ポリシーを表現している逸話かと思います。
いたく同感することもあって、ピカソがブラックと共にキュビズム
の表現を始めた時の赤茶けた静物画は、あれは実験的習作だ
ろうと思い、展示会会場でも、いつも素通りしてしまいます。^^;