煮えたぎる鉄鍋に薄ーくスライスした霜降り肉を薄い桃色になるまで優しく潜らせる。
すかさずゴマダレにこれでもかといわんばかりに浸し、一気に頬張る。
旨い。
上質な脂身と肉の旨味をゴマダレがマイルドに包み込み旨味を引き立てる。鼻から抜けるゴマの薫りで更なる食欲を掻き立てる。
正にヘブン。
僕は想像するんだ。牛にトウモロコシ、麦、大豆、ほぼ炭水化物の食事をとらせ体内でグルコースに分解され、肝臓に蓄えられる。だが僅かに容量をオーバーしたグルコースが綺麗な霜降りである脂肪として蓄えられる。
これは、餌の配合、量、時間によって霜降りの入りかたも変化してくるのだろう。
餌やりのオヂサンの技量によって大きく左右されるのだ。
いや待て、餌やりのオヂサンと言うのは訂正したい。
牛の体内から調整し管理し尚且上質な肉を造り上げる。
正に調教師。
僕は調教師に感謝している。最高の肉をありがとう。



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