駅前でつかまった話 | こころのネタ帳

駅前でつかまった話

駅前で手相のひとにつかまった。
つかまったと言っても立ち止まったわけでもお話ししたわけでもビルに連れていかれたわけでもない。
決して「えっ!」なんて顔もしていない。
つかまった日はとても自分が腹立たしくなる。
私の仮説によれば彼らは顔を見て声をかけているはずだからだ。
すなわち、話しを聞いてくれそうな人、あるいは、気の弱そうな人、幸のうすそうな人、はたまた、頭の悪そうな人、言ってしまえばカモを探しているはずだ。
恐いお兄さんから老人まで節操なくイッているとは思えない。

声をかけられたその瞬間私はカモになる。
世界の中心でカモになる。
声をかけられた直後に恐い顔をしてシカトを決め込んだが、手相がなんだかんだ言いながらついてきた。
およそ5m。
距離が長いほど心のダメージは大きい。
5mを超えると致命傷になりかねない。


世界の中心で、愛をさけぶ スペシャル・エディション

¥1,770
Amazon.co.jp

世界の中心で、愛をさけぶ/片山 恭一
¥1,470
Amazon.co.jp