義家のおきて


義家に行くと、私だけ呼び出されてリビングのソファに座らされる。

そこで、1時間ほど、おきての復習がなされるのである


将来、同居になったら(同居?)の話が始まる。


ここは、息子の家で、あなたの家ではない。

私の、娘息子が帰ってきたら、あなたのご実家に帰ること。

私たちは、水入らずで過ごしたいのでというもの。


実家に戻れるのは、嬉しい限りだろうが(同居したらの想像)

私物をここぞ!とばかりに、親族でチェックさせるのも予測がつくのだ。


というのは、滞在すると、何かが無くなるのである。

特に、外出から戻ると小さな、私物が消えていることがあるからだ。





毎年、はい。わかっております。という私。

今考えると、なんで、言い返さなかったのか?

言い返せない。ものすごい圧力。その圧力と思いやりのなさに、立ち向かう気力はなかったなと思う。


こうして、私が義家に戻ると、おきての復習が毎回行われるのであった。