証券マンはバブル期（1990年）には17万人もいた。

今は10万人が証券界から消えていってしまった。

ネット証券の台頭により、対面での証券マンは必要なくなったからだ。

野村證券のこの40年間の株価を検証すれば全てがわかる。

証券業は成長業種だが、証券会社は成長会社とは言えない。

つまり、野村證券に私が入社した時（1983年）の株価は500円台。

今（2023年）も500円台。

バブル期に一時5980円の株価を野村證券も付けたが、今では考えられない株価だ。

証券化の流れにより、不動産のリートを始め証券業は拡大・発展した。

しかし、旧態依然とした証券会社経営により、野村證券の株価は40年前とほとんど変わっていない。

40年間野村の持ち株会に加入し投資し続けて、野村を退職した時に株を売却したら「大損していた」と云う、投資助言を本業としている証券マンにとってはブラックジョークのような現実だろう。

この40年間で新しい技術が開発され、我々の生活は確かに豊かになった。

40年前にレンタルビデオ店は全国に1万4000店舗もあった。

それが今や2000店舗もない。

7分の1以下になっている。

わざわざDVDを借りにレンタルビデオに行かなくなった。

ネットフリックスやアマゾンプライム・ビデオなどサブスクが一般家庭を席巻しているからだ。

これからの世の中はどう変わっていくのであろうか。

ひとつはメタバースがどのような可能性をビジネスに促すかである。

2つ目はEVと自動運転により我々の生活が大きく変わる予感。

そこにビジネスチャンスがある。

3つ目は、AIやロボットの目覚ましい進化により我々の働き方が変わる点。

そして最後に、猛烈に働く若者が日本に数多く生まれてくる予感だ。

死に物狂いで勉強し、猛烈に働かなくては地球の中での競争に勝てないことを悟った若者が日本で相当数生まれてくるであろう。

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