大店(おおたな)の店先に薄汚れた身なりの男がたたずむ。

不快感を示しながら対応する番頭さんをとがめる店の主人。

 

「人を身なりで判断してはいけないと、いつも言ってるでしょうに、ささっ、おいでやす」

 

「お、お前は・・・竹次郎」

 

 

竹次郎は兄のところに訪ねてきた。

 

竹次郎は両親の遺産を兄と分け合ったが、大部分をお茶屋遊びで使い果たし、挙句、兄のところで働かせてくれと頼むことに。

しかし、兄の店からの給金では大した稼ぎにならずと、自分で商売をしたらと勧められた。

開業資金は兄が貸してやるとの申し出に喜んだ竹次郎であったが、もらった封筒の中身は3文しか入っていなかった。

3文ぽっちではなにもできず、体よく追い払われたことと解した。

兄を恨み、この恨みをバネに3文でサシを作り、売って儲けた金で又買ってと繰り返している内に小銭が貯まるようになってきた。


朝から納豆売り、豆腐屋、茹で小豆売り、うどん売り、いなり寿司売り・・・、一日中よく働いた。

2年半も経つと10両という金が出来た。

信用する者が間に立ち女房をもらい女の子も生まれた。

10年が経ち、大店の大旦那となっていった。

 

はじめてきく噺。

人情噺「ねずみ穴」というそうである。

 

演者は、奈良出身の桂 文鹿。

噺に登場する兄弟は大和の国出身。

奈良ゆかりの文鹿さんは、桂福團治のもとに出稽古して習得したそうである。

 

いつものお気軽なお笑い噺と異なり、立身出世をモチーフとした重厚な印象の噺。

たとえて言うなら、泣き笑いを得意とした藤山寛美の松竹新喜劇といったところである。

 

文鹿さんの迫力ある語り口に圧倒され、ついぞ引き込まれたのは筆者だけではなかったように思う。

実に天晴れである。

 

さて、ゴルフ噺。

2018年のゴルフは、総計で26ラウンド。

ざっと、月2ラウンドペース。

サラリーマンだと、これが限界かな?

 

これから寒くなるので、ゴルフはお預け。

腰をいわしそうで、冬眠に入ります。

 

また、マスターズの季節になったらムクムクと起きだしたいと・・・・。

 

それまでゴルフネタもお預けかと。