4番ホールに向かう細い坂道。

スコアをつけながらゆっくり登っていく。スコアを書き終えたあたり、ちょうど坂道の真ん中にもみじが植えられている。


去年までは11月開催であったため綺麗に色づいていたが、今年はまだまだ緑色の勢力が優っている。


四年前に初めて訪れたときは、その美しさに同伴競技者のS氏と写真を撮りあったことが思い出される。


筆者よりひとつ年上で、配置転換で同じ職場となり、ゴルフがご縁で仲良くなった。


大型二種免許をお持ちで、毎年、マイクロバスで岡山まで、一泊2ラウンドのゴルフ&アルコールを企画してくださっていた。


一昨年のこのコンペで筆者と廻り、その後、身体のオーバーホールと称して入院。そのまま帰らぬ人となった。

肺がんだった。


S氏のスイングは美しく、バックスイングでの肘の畳み方など、筆者はよく真似たものである。

いまは黄泉のくにから眺めていることだろう。


このもみじを見るたびに思い出されて仕方がない。


さて、ラウンドである。


14番ホールをボギーにしてしまい、忸怩たる思いで、次のホールに向かう。


道すがら、シングル氏から声をかけられる。


「バックスイングが大きく、ボールに当たるときに緩めてしまい、フェースが右によれたり左によれたりして、真っ直ぐに当たっていませんよ。」


(わぁってらぁ。バーロー。てめぇ、わざわざ口に出すなぁ。)


(´ρ`*)コホン  失礼 。取り乱しました。


ここでシングル氏を簡単に紹介。

冒頭のS氏同様、配置転換で同じ部署となる。年の頃ならアラフィフで競技ゴルフをはやくから取り組んでいる強者。背も高く、ドライバーは筆者を50ヤードもオーバードライブ。ステージの異なる世界にいる感じ。会員権を買ってから目覚ましい上達を遂げたと本人の弁。

難点はというと、やや「教え魔」を匂わせる言動がところどころに・・・。


「脇を締めて、肩でストロークするのがパターの基本ですよ。」


(おいおい、ラウンド中にアドバイスかよ。)


どうやら、前回のラウンドでパターで散々な目にあったことを聞きつけ、スタートホールから観察していた様子。


なんとか2パットで凌いでいたので、何も言わなかったが3パットした途端。である。


「おっと、脇を締めるのか?」


筆者は、肩を回すストロークに変わりはないが、腕で五角形を作り、脇は大きく開けるスタイル。


パッティングスタイルをラウンド中に変更するのはなんとも危険。

困った空気が漂う。


3パットしたとはいえ、原因はテクニカルなところではなく、「ほくそ笑む」に浮足だった、所謂、メンタルに原因ありとみている。


したがって、このまま、様子をみたいところ。




だが、しかし、朝から観察してくれている。どこに弱点ありかと。


筆者よりも年下、仕事では格下。

そんな子が勇気を出してアドバイスしているのかもしれない。


歳を追うごとにアドバイスしてくれる人は少なくなっている。


乗ってみることにした。

脇を締めたショルダーストローク。


五角形を三角形にして、脇を締める。

距離感をイメージできないのが難点。


残念ながら、このあと3パットが続き、21パットと奮わない。


昼食をはさみ、気を取り直してoutスタート。


パットの距離感は合わず、ハンドルネームにしているfirstputtは散々ながらも、ショートパットは改善され、ボールの転がりもよくなってきた。


4パットの憂き目にも合うが、なんとか19パットで終えた。


パットについては、少しだけ明るい兆しが見えてきた。


(4番ホールに向かう坂道のもみじ)