会議室の一室で若い係長がプレゼンしている。
パーテーションで区切られた二つの部屋を一つにし、50人ばかりを詰め込んでいる。
懸命に自身のプランを身振り手振りで説明し、協力を求めている。
仕事の進め方がテーマである。
内容はもっともなことばかり、異論を挟む余地はない。
しかし、面倒なことばかりなので、それをどう御するかである。
若い係長の話を続く。
「そもそも、ーーーー」
所謂、そもそも論が飛び交うと思えば。
「かくあるべきで、ーーー」とばかりに、あるべき論も登場する。
筆者はチョイとうんざり気味。
(課題も解った。やんなきゃなんないのも解った。みんな解ってるよ。で、どうする?で、みんな困ってる。)
さて、どうする?
(汗、流すしか、ねえんだよ!)
ま、そのためのセレモニーといえばセレモニーで、これをくぐらないと、まとまんないといえば、まとまんない。
力を集結させるための儀式。
大きな組織は、面倒くさい。
しかし、まとまれば、絶大な力を発揮する。そのための必要なプロセス。
若い係長は語る。
「ほぼほぼ、こういう傾向にーーー」
「ほぼほぼ、結論が出たようなーー」
なんだ?
「ほぼほぼーー」という単語がよく出てくる。
気になりだしたので数えてみた。
なんと、10回。気になりだす前からだと合計で15くらいか?
「ほぼほぼ」という単語が口癖となっている様子。
「ほぼ」を強調させた、「ほぼほぼ」。
ほぼ100なら、98から100までだろう。
というのが、筆者の感覚である。
これが、ほぼほぼ100。
という言い方になると、もうそれは100だろう。
となると、「ほぼ」という副詞は必要なくなる。
100と断言すれば良い。
しかし、どうも断言を避けたいときに使う言葉らしい。
てなことを考えていると、プレゼンは終わり、出席者は資料を鞄に詰め込み帰り仕度をはじめている。
腑に落ちたかどうかは、判らないが、ほぼほぼ、みんなの力を発揮する準備が整ったようだ。
さぁ、あとは、汗を流すだけである。
あんたもやでぇ〜!
あ〜い ^ - ^
ほぼほぼ、が100になった瞬間だったとさ!