マンション1階に設えられた機械式駐車場。
3段構成となっており、11台のクルマを収納している。
コントローラの23番を押す。
23番は2階の西端にあたり、1階のクルマが横に移動してできた空間に、チェーンとギヤの擦れる音を立てながら下降してくる。
ゲートが開き、クルマに乗り込むべくリモコンキーからドアロックの解錠を行う。
が、ウンともスンともいわない。
仕方がないので、ドアの鍵穴にキーを刺し込み解錠してクルマに乗り込む。
キーを差し込み、エンジンを始動させるが、ウンともスンともいわない。
イグニッションキーを回す音が微かに聞こえるだけで、セルモーターのクランクシャフトを回す独特の音は奏でられることはなかった。
そう、バッテリーが上がったのである。
ディーラーから、そろそろ交換を、と奨められていたことが、脳裏をよぎる。
後悔したところで、問題解決はしない。
さて、どうする?
①知り合いのクルマを横付けにして、ブースターケーブルを接続して始動させる。
ん?ブースターケーブルが手元にない。
②JAFに来てもらう。
電話したが、なかなか繋がらない。
③ディーラーにバッテリーを持って来てもらう。
電話したが、今からすぐにとはいかない、とのこと。対案として、JAFを奨められる。
てことで、もう一度、JAFに架電。
「1時間後の2時25分に到着予定です。到着したらお電話を差し上げます。」
てことで、自室で待つことにする。
きっかり、1時間後に到着。
到着後、笑顔で挨拶を交わし、原因などを含め調査に入る。
12Vのところが、6Vまで降下していた。
バッテリーに携帯用のバッテリーを接続し、無事に再起動。
セルモーターの音が心地よく響く。
「あっ、スモールランプの切り忘れですね。」
エンジン始動後、スモールランプが、私が犯人です!とばかりに、恥じ入るよう点灯している。
この後、カーナビなどの電装品の動作確認を求められ、無事であることを確認した。
「長いことJAFに加入していますが、お世話になったのはこれが初めてです。」
「これをご縁に気軽に呼んでください」
ん?親切で言っているのだろうが、そうそうお世話になりたかねぇ。
