ガラガラガラー。

ハマってしまってからこの日が来るのが待ち遠しくって仕方がない。いそいそとシャッターを上げ、鼻歌混じりでガレージから車を出す。

レッスンは、土曜の夕方から開講している。開講といっても、筆者を含めて3人くらいで、前回のラウンドの報告を行い改善点を教えてもらっているふうであった。

レッスンプロは、年の頃なら今でいうアラフィフ。
顔は浅黒く、いかにもゴルフばかりしてますって感じで、レートの厳しい勝負のなかでガンガン揉まれた野武士といった風情である。
(あくまで、筆者の印象に過ぎなく、根拠はどこにもない)

さて、筆者に対するレッスンであるが、ウッドのレッスンをお願いした。

ティアップしたボールをスプーンで打つように指示された。

「打ち方は、アイアンと同じ。アイアンよりシャフトが長くなっている分、さらに早めに手首を返せ」

素振りを何度が行う。身体を正面に向けたままのどこか滑稽なスウィング。でも、打感は気持ちいい。

「ボールの上を空振りするつもりで打て。ボールにあてようなどと思うな。空振りしろ。」と檄が飛ぶ。

手首を返すとか空振りしろとか、なんだろう、意表をつくことばかり。

しかし、"手首返し"で球筋をドローに変えた実績は、やはり侮れない。

空振り。やってみる。

「ウリァ!」

なんだろう?
掴まえきれずにややスライスとなった。

罵声が飛ぶ。

「もっと早く、返せ」
「ボールに当たってるやないか、空振りせんかい。」

どうも、ゴルフという世界。
大阪パブリックの老練キャディさんといいレッスンプロといい、初心者の扱いがぞんざいで厳しい。

空振りしろと教えるレッスンもいかがなものかと感じるものの、しかし、なんだろう?ヘッドがビュンと音を立てている。いつもより大きな音を。

ビュン、カキーン。
「遅い、もっと早く(返せ)。」

ビュン、カキーン。
「遅い、もっと早く(返せ)。」

この繰り返しが続く。
やがて、掴まえはじめたボールは、力感を伴ったドロー弾道となっており、かつてない飛距離を伴っていた。

「しばらくこれで打っとけ」

ボールの軌道は、やや左に出て真ん中に戻ってくる。なんとも気持ちいい。
調子こいて打ちまくる。

「下半身を固定しているので、これで真っ直ぐ飛んでいるようでは駄目」

真っ直ぐ打てるようになって、ご満悦な筆者に注意がとぶ。

どうやら下半身を止めているので、ボールは真っ直ぐに出て右にフック、これが正しい軌道らしい。
右に90度曲がるくらいのフックを打てとのこと。所謂、チーピンにしておかないと、腰を切り出すと真っ直ぐにならないらしい。

また、この打ち方は『正しい手打ち』でもあるとのこと。

正しいスィングをやろうとして、できそこないで手打ちになってしまう。

ではなく、積極的に手打ちを覚えよ。というもの。

この打ち方でも8割方の飛距離を出せる。

さらに、ライの悪い爪先上がりや下がり、前足上がりや下がりのライではこの打ち方しかできない。

まずは、手打ちから練習せよ。とのことであった。

アイアン、ウッドともに練習の指針なるものがハッキリとみえた。

プロには悪いが、コンペまではこの打ち方で、チーピンさせずに真ん中に飛ぶ練習をすることにした。

先達の教えでは、なんともならなかった筆者のスィングをプロはいとも簡単にゴルフか、できるスィングに改善した。
プロの教える技術に感服した。
プロの値打ち、さすがである。

(すんません。また、つづくです。)