「次はぁ、マキノぉ〜マキノでございます〜。」
6両編成の京阪1000系車両。
昔ながらの抵抗制御車。
流行りのインバータ車は優等列車として特急や急行に。
各駅停車には、抵抗カムがカラカラと回り、カムが止まるたびにツンと突かれる加速感が似合っている。
一駅一駅丁寧にお客さんを運ぶ、生活感あふれる車両である。
牧野駅に滑りこんだ1000系は、筆者とともに数人の乗客を吐き出す。
7.5インチのスタンド型のキャディバッグに10本ほどのクラブを突っ込んで改札を通りすぎる。
クラブハウスまで、徒歩8分程度。
試合のときは、車で向かうが、今日は筆者が主催しているプライベートコンペ。
コンペが終わったあと、駅前の居酒屋で表彰式を行う。このため、電車でのゴルフ行となる。
概ね年4回、かれこれ10年になる。
酒好きの同僚7人が集まってはじまった。
30代40代の頃は、平日に車で山のゴルフ場に行っていた。
メールで社内のゴルフ仲間に声をかければ1組くらいは造作無く集まっていた。
いつしか、齢を重ね、みんなそれなりな責任を背負う立場となり、平日にそうそう集まることができなくなった。
自ずとラウンドの機会も減っていく。
ラウンドの機会が減るということは、仲間と会う機会が減ることを意味する。
集まったからといって、ゴルフを中心とした与太噺をするだけで、なんてことはないのだが。
なんか、物足りない。
子供の頃、休みの日ともなれば、河川敷のグランドで朝から晩まで草野球に明け暮れていた。
少し年上のガキ大将がいて、野球の上手下手に関係なく、チームがひとつになって遊んでいた。誰かの母親が迎えにくるまで。
大人になるとそういう機会がどんどん減っていく。
楽しいから集まる。
なんかおもろいことがあるかもしれない、という期待感を抱きながら。
こういうシチュエーションを大人になってからも作れないか?再現できないかと?
休日に電車で行けるリーズナブルなとこ。牧野パークゴルフ場との出会いである。
今では、上は60歳代から下は20歳代まで、総勢で25名のコンペとなっている。
ゴルフが楽しいのかお酒が楽しいのか。
決められた訳ではないが、仕事の話は、誰もしない。
今日も童心に返ったオッさん達が、眼をキラッキラッ輝かせ、キャディバッグを担いで笑顔で集まってくる。
おい、朝からロング缶かよ。

