波の声響く空よ
大地踏み鳴らし叩く
大地踏み鳴らし叩く
島の太鼓(てーく)ぬ響き♫
「ダイナミック琉球」の一節である。
メガホンだけで、独唱がはじまり、後に全員で太鼓とともに合唱がはじまる。なんともかっこいい。
高校野球の応援風景のひとつである。
夏の高校野球は100回を迎え、いつも以上に熱戦を伝えている。
応援風景も様変わり、筆者も42年前の大阪地方大会で母校の応援の列に加わっていた。
当時は長めの学ランにダブダブのズボン。先の尖ったエナメルの靴。赤の鉢巻にたすき掛け、左腕には応援団と刺繍された赤の腕章、白手袋のいでたちで声を張り上げていた。
エールや校歌斉唱にはじまり、相手校へのエール、三三七拍子、三三五拍子、とんつく拍子、龍虎一拍子などなど学校伝統の応援スタイルがあった。
応援旗をはためかせ、長胴太鼓の音と地声と手拍子だけで大阪球場や久宝寺球場のスタンドを沸かせていた。
大阪大会を勝ち進み、三試合目くらいになると、喉は潰れ、汗を吸った学ランは塩を吹き、黒地のカシミヤドスキンに白のまだら模様を浮き上がらせていた。
残念ながら、母校はこの辺りで姿を消すことになる。
当時の大阪大会といえば、PL学園、北陽、浪商、近大付属。ひと頃の勢いがなくなったとはいえ、興国、明星、大鉄など強豪、古豪がひしめき合っていた。
ベスト32まで生き残っていれば御の字である。
いまでも高校野球を観戦すると、試合内容もさることながら、応援風景も楽しく拝見している。
エールの交換。
相手校に敬意を払い、健闘を讃える。
このエールの交換がきちんとできる学校を垣間見たとき、なんとも嬉しい気持ちにさせてくれる。
時代や学校は違えども、伝統文化は繋がっている。それだけで、なんの縁も所縁もない学校だが、応援したくなる。
冒頭の一節。
こういう応援が当時あれば、調子に乗ってやってただろう。
おっと、筆者は極度の音痴やった。
鬼の先輩たちが、襷掛けよろしく、羽交い締めにしてくれたことだろう。
